原発処理水の海洋放出を巡って、中国税関当局が日本産水産物の輸入を全面的に禁止したのはご存知の通り。
その後、NHKによると、中国のSNSに「中国国内の原子力発電所で、中国当局が定めるトリチウムを放出する上限は福島第一原発の8倍であり、心配するに値しない」とする投稿があり、即、削除されたようです。この投稿は、日本側関係者や、日本料理店、輸入業者等によるものかも知れませんが、各国の報道などをみての、冷静な投稿だったのかも知れません。
ところで、最近、日本への団体旅行が解禁となりました。これに先立って、主として富裕層などの個人旅行者が増加、リピーターなだけに、お定まりの観光地だけでなく、全国の「穴場」をおとづれているようです。
そうしたなか、ここに来て急に豊洲市場、築地はじめとする水産市場、全国の漁港に中国人旅行者が増えているようです。もちろん狙いは鮮魚。
たとえば、ホタテの産地、北海道猿払、青森県むつ湾などでは、ホタテを求めて中国人観光客が殺到、例年の数倍の売上を記録していると言います。
「いや、輸入禁止で大打撃ですよ、3割は減収になるでしょうね、政府には一刻も早く救済措置を講じてほしいものです、(と、ここで後ろをふりむいて)あ、今行く行く」
そう言って、小走りで走り去っていきました。
どうも、観光客の対応に追われて嬉しい悲鳴をあげているようです。
(もちろん願望を込めたウソです。漁業関係者が一刻も早く風評被害、政治被害を克服されますように)