海賊版サイト「漫画村」で漫画を不正に公開されて被害を受けたとして、出版大手3社(小学館、KADOKAWA、集英社)が約19億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は元運営者に計約17億円の支払いを命じたと聞きました。
「漫画村」には最大7万巻分以上の漫画などが不正に掲載され、ここでは作品を端末にダウンロードする必要がなく、サイトを開くだけで無償で閲覧できるという優れもの。末端ユーザーにして「ただ読み」による被害額は約3200億円に及んだといいます。
出版社などでつくる一般社団法人ABJによると、2023年に日本語の海賊版サイトでの「ただ読み」被害は約3818億円。摘発そのた色々対策に取り組んだお陰で21年の約1兆19億円からは大幅に減少したものの、代わりに海外向けサイトの被害が顕著になっているといいます。
先輩格のディズニーなんか、徹底的に摘発しているんで有名ですが、そういう対策も必要になってきているようです。
先ほど、違法サイトの仕組みを「優れもの」なんて、おもわず不謹慎な発言をしましたが、この辺ビミョウです。理屈では知財保護の重要性はわかっているし、漫画村みたいにそういう違法ビジネスで荒稼ぎするのはケシカランと思っていますが、末端ユーザーとしては、正直なところ心の奥底では、ノウハウや芸術作品なんて皆に惜しみなく分かち与えるものという気持ちもあります。
膨大な開発費がかかる医薬品の特許なんかとは違って、ディズニーみたいに作者が亡くなったあとまで、政治に働きかけて著作権保護期間を死後70年までも伸ばしたりする強欲「芸術」は文化の敵、創作者がある程度利益を得たあとは、アンパンマンのように皆に分けてほしいものだなんて思ったりします。
特に最近、ネットでアプリを入手したり、Youtubeなどの動画、Spotifyやアマゾンなどの音楽、各種ニュースを無料で見聞きするのが当たり前になっています。これらは広告で収益を得るなど、それなりの計算で無償提供しているわけで、著作権などの知財侵害はないわけですが、われわれユーザー側からみたら、こうしたものタダで入手するのが当たり前という乞食根性が身についてしまいました。
でも、こうした議論は知財への理解を欠いた正当な議論ではないようです。
ますます保護への動きが高まっています。
先日喫茶店に行った時の話。
マスターが音楽かけましょうかというから、良いね、ぜひ、最近のポップスがいいな、なんて会話が交わされ、心地よい音楽が流れてきました。
そして1時間後、気分よくたちあがりお会計。なんと、コーヒー代に加えてJASRACへの賦課金が請求されていました。
その後、本屋さんに行きました。入口で、クレカをタッチするようになっています。万引き防止の為かなと思って、指示に従い、30分ほど本を漁り、結局かわずに出口でピッ。そしたら100円牽かれていました。なんでだと聞いたら、立ち読み料です、店内のモニターで時間を測っています、とのこと。
腹立ちましたが、立ち読みしたのは事実。気を取り直して夕食のおかずを買いにスーパーへ。
また金取られちゃ敵わんから、余計なもの見ずにまっすぐ、目的のもの買ってレジ方面へ。
そこで思いつきました。サービスコーナーに寄って、こうクレームしました。 店内放送で広告やっていただろう、無理やり聞かされたのだから、広告料払えと。
江戸の敵を長崎でというわけです。パートのお姉さん、店長呼んだりして可愛そうでしたが、我ら消費者も負けておられません。