「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形遺産にとうろくされてから10年以上たちます。
でも、そういう話でなく、毎日、普通の人が食べている、普通の食べ物の話。
食べ物の嗜好なんて主観的なものだからなんとも言えませんが、少なくとも庶民レベルでも手に入る食べ物について言えば、日本ってバラエティ、質とも世界一じゃないかな。
四方を海に囲まれ、山があり水が豊かで、南北にながく色々な気候がある、平和で世界中からモノがはいってくる、そういった恵まれた環境もさることながら、ヲタクというか、なんというか、食べ物についての異常なほどのこだわりをもつ国民性にも原因があるのでしょう。
例えばウィスキーなんか、もともと外来のものなのに、世界でトップクラスの評価を得ていますよね。
カニカマって本当に傑作。安いカニカマでも結構おいしいのに、最近、高級カニカマも売られており、商品のキャッチじゃないけど、ほとんどカニ、いえ、カニ以上。
カニの殻からほじくりだすロマンも良いけど、手軽で美味しい。外国でも評判のようです。
こういうもの作り出す情熱、文化の爛熟、これって、日本を滅ぼすよ。
そう言えば、人工肉ってのもありますね。
大豆から作った肉、これも結構いける。常温で長期保存できるのも便利。
嬉しいニュースがあります。
紀文がついに、人工刺身を発売しました。
刺身というと、新鮮さが命、一方で生食するだけにアニサキスなどのリスクを考えると、一旦冷凍したほうが無難。新鮮で安全なものは、なかなか手に入りにくい。
そういったジレンマを解決してくれそうです。
製法は秘密のようですが、同社の委託工場で養殖した魚介類をベースに漁港で廃棄される雑魚を混ぜているようで、タイやスズキなどの白身魚なんか色といい、食感と言い、本物と見紛うばかり。刺身として醤油をつけても良し、カルパッチョにしても絶品。今、マグロの開発に着手したそうですが、発売が待ち遠しい。
これから夏にむけて、うなぎなんかも欲しいな。蒲焼もどきの代用品はもひとつだし、中国産のはちょっと勇気がいるし、しばらくは値段に目をつぶって本物で我慢しますが、早く美味しい代用品つくってね。