今月上旬には、台風が沖縄や和歌山に上陸、荒れました。この時期としてはめずらしいですね。
一部では大きな被害がでたようですし、交通網も遮断されたり、困ったものでしたが、お陰で少し涼しくなったし、山岳地域に雨をもたらしていたとしたら、水不足には慈雨だったことでしょう。
気象庁は、40度以上の人「酷暑」と呼ぶことを決定、今年は酷暑が見込まれているようです。
遠いヨーロッパ西部でも、5月に熱波が到来、ポルトガルでは40.3度と5月の最高を記録、フランスでも33度、イタリアローマでも32度、北のイギリスロンドンでも35度を記録、スイスやドイツでも例年にない暑さが続いたそうです。
国連は、今年を含め今後5年間、世界の平均気温が過去最高かそれに近い水準で推移する可能性が高いと警告しています。
地球温暖化がどうたらこうたら、という議論はともかく、何しろ年々暑さをましています。私は家の中に引きこもって暇つぶしに駄文を書いたり、寝転がってYoutubeなんかを見ている良いご身分ですが、外で働く人、本当に大変ですね。緑の多い場所での農作業はいざ知らず、都会のアスファルトジャングルの中で、作業をさせるなんて、もう人権問題だと思っています。せめて夜間作業にしたらよいのですが、そうもいかないようで、もうファン付き作業着は必須アイテムになっています。
ところで、太陽熱を貯蔵する技術が進んでいる、なんて話を聞きました。
米カリフォルニア大学などの研究グループは、太陽光の熱を化学エネルギーとして蓄え、再利用する新たな分子技術を開発しました。これは太陽光を電気にして蓄電池に蓄えるものとは異なり、これは、光を当てると構造や性質が変わる分子を使って、太陽光のエネルギーを分子内にため込むもので、「分子太陽熱エネルギー貯蔵(MOST)」と呼ばれる技術なのだそうです。
この発想は昔からあったようですが、技術的な限界があって進捗せずに来ましたが、今度のやつは蓄電池を上回る効率を実現、理論上はリチウムイオン電池よりも優れたエネルギー蓄積技術となるとのこと。現時点ではこのエネルギー密度がそのまま実用化に直結するものではなく、波長の利用範囲やデバイスへの応用時の密度低下など、解決すべき課題が多いようですが、もっと研究が進み既存の暖房をMOSTシステムに置き換えることができれば、温暖化ガスの大幅な排出減につなげられると期待されています。
一方、作業服メーカーのワークマン、ファン付き・半導体冷房服や、「着る断熱材」Xシェルターがバカ売れしているようですが、この夏はこれを一歩すすめた、蓄熱シャツを売り出すようです。
夏は日光を遮り、気化熱などで中を涼しく保つだけでなく、繊維のなかに太陽光をとじこめ、冬に着ると夏の間貯めておいた太陽熱を放出、冬は暖かく着られるのだそうです。
開発担当者にきいてみました。
ー 夏にこんなブルゾン着ていたら暑くないですか?
ー いいえ、弊社では、着るほうが涼しいと宣伝しているように、外気温45度を想定、断熱素材や気化熱利用システムにより内部を30度から33度に保つことが出来ます。
ー 冬は-10度まで耐えられると聞きましたが、別製品でなく同じブルゾンなのですか。
ー はい。これには秘密がありまして、最新のMOST技術を使い中の繊維に太陽光の熱を閉じ込め、冬にこれを放出する仕組みになっています。いわば、蓄熱器を着ているみたいなものですね。
ー でも、洗濯したらどうなるんですか。
ー お客様、鋭い。実はそれがちょっとした弱点で、夏におめしになったものは、そのまま、冬まで保管、そのまま着ていただくことになります。多少汗臭くてもご自分の臭いですし、我慢できますよね。