3月15日のニュースにこんなのがありました。
高額当選者が多いと評判の札幌市の宝くじ売り場で、去年売られた「バレンタインジャンボ宝くじ」で1等2億円がでていたのに、支払期限の14日午後3時(時効は1年)までに当選者があらわれなかったとのことです。
別に珍しいことではなく、毎年ほぼ100億円程度の失効がでているのだそうです。これは販売総額の1~2%にあたるので、かなりの額ですね。
具体的には、2016年度181億円、2017年度149億円、2018年度127億円、2019年度144億円、2020年度128億円、2021年度112億円、2022年度99億円。この大部分は換金にいくのも面倒くさい小額のもので、チリも積もれば山となるの部類でしょうけれど、1億円超のものも2020年までの10年間で145本と結構多いです。
宝くじの期待率(還元率)はわずか45%程度という、もはや寄付に近い商品なのに、更に当選しても取りに来ない人がこんあにいるとことですから、全く世の中奇特な人が多いことですね。
どうしてなのでしょうか。想像してみると、
まず、こういう人が多いかもしれません。
・300円などの末等が当せんしたが、小額の当せん金を換金するのが面倒だった。
粗忽な人も多いことでしょう。
・宝くじを買ったこと自体を忘れてしまった
・宝くじの当せん確認をするのが億劫だった
・ジャンボとジャンボミニの当せん確認を取り違えてしまった
・買った宝くじをどこかに無くしてしまった
こんな気の毒な人もおられるかもしれません、
・買った人が亡くなってしまった
なかには、
・大金もらうのが怖くなった
案外正解かも。泡銭はすぐなくなり、浪費習慣だけが残るというケースも多いようですから。
一方、ゴミや古新聞のなかから札束が見つかったというニュースを時々みかけます。発見されずに、そのまま焼却されてしまったケースも沢山あるのではと思われます。
これも似たような話ですね。
税務署が怖くて隠していたタンス預金が結局どこかに消えてしまうという悲劇。お札が燃えてしまって儲かるのは日本銀行(まあ国と同じ)ですから、脱税どころか100%国庫に納入したことになってしまいます。
知人で、犬を連れてなぜかゴミ処理場や古紙回収業者めぐりをしている人がいました。
あまり、散歩に適した所に思えないのですが、と聞いてみたら、これ散歩でなく金儲けなんですって。
この犬、特別に訓練した犬で、お金の匂いを嗅ぎつけると、ここ掘れワンワンと飼い主さんに教えるのだそうです。
結構大金を引き当てることがあって、良い商売みたいで、味をしめて今度はカラスを調教して、宝くじを当たり券を嗅ぎ当てる訓練をしているとか。
なるほど、でも一旦警察に届けて、持ち主があらわれなかったらあなたのものになりますが、そのままネコババならぬイヌババしたら遺失物横領罪になりますよ。
念の為申しますと、罰せられるのはワンちゃんじゃなくて、あなた自身ですからね。