新聞の購読数が激減しています。
23年前の2000年には5371万部だったのが、2023年には2859万部(うちスポーツ紙1912万部)と2500万部(47%)の減少、しかもここ数年減少ピッチを早め毎年2百万部減っています。
(内訳は、1年前の数字ですが、読売686、朝日430、毎日193、日経175、サンケイ102となっており、ご想像の通り、朝日の凋落が著しいようです。)
2000年には1世帯あたり1.13部読まれていたのが、今や0.49部、確かに電車の中で新聞を広げる人いなくなりました。
やはり若年層が読まなくなっているようです。
主要メディアの利用者率(平日1日に連続して10分以上利用した比率)は2022年の総務省調べによりますと、次のとおりで、若い層ほど新聞、ついでにテレビもみなくなって、ネットに拠るようになっていることがわかります。
テレビ 全体74% 20代54% 30代67% 40代76% 50代84% 60台93%
ネット 全体90% 20代98% 30台96% 40代92% 50代89% 60代79%
新聞 全体19% 20代3% 30代4% 40代17% 50代30% 60代46%
すこし基準がことなりますが、当然ながら収入も激減です。
2022年度の広告収入は2577億円、販売収入6625億円その他とも合計13271億円
2004年度はそれぞれ7550億円、12573億円、その他とも合計23797億円だったのですから、そりゃ経営大変でしょうね。
そうなると、記者の数、取材費は減る、優秀な記者はやめる、社内にはジャーナリスト魂を忘れたロートルがデスクや局長として居座り、少し尖った記事はボツにする。
ろくに取材もせずに、大上段に構えた上から目線のお説教記事、既得権益の記者クラブで得た大本営発表記事、ネット世論や読者へのおもねり記事が跋扈する。そうなると、誰がお金出してマスゴミ利用しますか。
ネットも紙媒体もと思っていた読者でさえも離れていくというわけです。
そういうことで、新聞没落の原因はネットの普及だけではなく、こうした質の低下も一つの原因と言われていますが、実は、もう一つの大きな原因があります。
それは、主婦の方はおわかりの通り、プチプチとキッチンペーパーの普及です。
昔は、お弁当は新聞紙に包んで持っていきました。
油汚れなんかは新聞紙で拭き取っていました。窓や鏡など新聞紙で拭くとインクの油の作用で、ピカピカになりました。
ナマゴミなんか、新聞に包んで捨てていました。
靴の湿気取りも新聞紙の出番でした。
床掃除なども、新聞紙をちぎって、湿らせて行っている人もおられました。
根菜などの野菜は、湿らせた新聞紙でくるんで保管していました。
荷物などを輸送するときは、緩衝材として隙間に新聞紙を詰めていました。
ゴキブリが出たときなんか、新聞紙を丸めてぶっ叩くのが、主婦の快楽の源でした。
そうして余った新聞紙は、ティッシュペーパーと交換してもらえました。
ネットではこんな便利な事できません。
どうです、奥さん、うちの新聞取ってくださいよ。