近所の上新電機に行ったのですが、CM音楽が耳につく。妻に言ったら、聞こえないわと。
ほら、と注意喚起したら、あ、ホント、いい音楽ね、1990年代的な曲で私好き、と。
不思議なもので、自分に相性が良い音楽は、当たり前に耳に入って、聞こえないかのようになるということなのでしょうか。
喫茶店や本屋さんで静かなBGMを流しているところは好きですが、スーパーなど店によっては、店の名前を連呼した歌が流れたり、お魚コーナーにいくと、「サカナサカナサカナ」、ジンギスカン肉売り場に行くと「ジンジンジンジンジン」と、耳について離れない。その売場には近づかないようにしてしまい、逆効果では。
家電量販大手のビックリカメラ社では、本来の賛美歌の替え歌「たんたんたぬきの~」のそのまた替え歌を、店舗ごとに流していたので有名でしたが、この7月から全面モデルチェンジしたようです。
例えば池袋だと「ふくふくふくろういけぶくろ、でんでんでんしゃが8路線、・・・さあ行こうビックリコケた、ビックリカメラ」
でも、ご存知でしょうか。
― あなた、ここ電器屋さんなのに化粧品も安いわ、ビックリカメラって連呼していてうるさいわね。
― えー、そんなの聞こえない。それより、ゴルゴルゴルフ、ってがなり立てているのが聞こえるけど。
― ふたりとも、歳のせいで耳がおかしいんじゃない。盗撮バレないミニカメラってきこえるけどな。大手がこんなヤバい宣伝していいんかなと思っていた。
そう、同社では、CMソング変更を機に、ネット広告の世界では当たり前になってきた、リターゲティングを店舗内広報にも応用することにしたのです。
顔認識でそのひとにあった広告を流し、波長を調整し、購買を促そうとする試みです。
でれっとした顔して行くと、何買わされるかわかりませんよ。