嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

手作り食品が食べられなくなる

先日、タイのバンコクに行ってきました。素晴らしい発展ぶりで感銘を受けたのですが、反面、楽しみにしていたナイトマーケットや屋台が、きれいに整備されたマーケットや屋台もどきのお店に「進化」していました。コロナ禍で淘汰された部分もあるのでしょうけれど、衛生面などの観点から行政の指導で近代化されたのでしょう。混沌としたアジア世界のワクワク感が味わえず、ちょっと寂しい思いをしました。

 

話は日本に戻りますが、ちょっと考えさせる記事がありました。

1日付の東洋経済ONLINEから、抜粋引用します。

各地の道の駅や産直市などで売られる手作りの漬物が、存続の危機に瀕している。食品衛生法の改正に伴い、今年6月以降は、専用の加工場など国が定める衛生基準をクリアする設備で製造した漬物しか販売できなくなる。
 加工場と生活場所を明確に区分けすることや、水回り設備の設置、水が染み込まない壁や床などの設備など、衛生基準を満たした施設を整備して営業許可を取得することが必要になった。・・・・現在、全国各地の道の駅や産直市などで、地域の味として売られる漬物の多くが、農家をはじめとした個人による少量生産で、自宅の台所や納戸などで作られている。

 

衛生万能でうるさくなると、世の中つまらなくなりますね。食文化の危機でもあります。

厳密な意味での「産直」とか「手作りの味」なんてのは全部排除され、我々の口にできるものは、大手企業で工場生産されたものばかりになってしまう。そのうちには、自家製の漬物、家庭料理までもが規制されてしまうかも。

 

新型コロナのときも議論されたことですが、問題の根源は、いま日本中に蔓延するゼロリスク主義。万一事故が起こったら、昔のように自分が不注意だったからとか、運が悪かったからでは済まされず大変なことになるわけで、厚生労働省としてもどんどん規制を設けていく。

 

これではいけない、お前ら利権目当てで規制を強めているのだろうという批判の声に応えて、厚生労働省は新たな制度を儲けました。

自分はリスクを取ります、問題がおこっても政府のせいにしません、という意思表示をすれば、これら「非認可」食品も購入可能とするものです。

道の駅などでは、「私は20歳以上です」という表示と同様の、ボタンをおすかスマホで定型のメッセージを送れば買うことができます。小規模でそのような機器がない屋台などでは、「同意書」にサインすることになります。

 

しかしながら、そうは言っても、万一、健康障害が起こったら、当たるのは自分、あまり危険なものは避けたいですよね。昔の人でしたら、匂いを嗅いだり、ちょっと食べて判断できていましたが、いまはそういう動物的な感覚も退化てしまっており、ネットの口コミなどで信頼度を判断するしかありません。

でも、ご心配なく。厚生労働省は、それらの「非認可」販売者に格付けをし、それぞれの格付け票を店頭に表示することにしました。もちろん、そのための認定機関が設けられ厚生労働省ご出身の方が天下ってご勤務、厳正に判断されますので、信頼度はお墨付きです。