野球ファンの方はご存知のように、アメリカ大リーグのロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスがソウルで開幕戦を行います。大谷選手が結婚されたばかりの新妻を帯同、事実上初めてのデビューになったので話題になりましたね。
なぜ韓国でということですが、その背景にはMLB(Major League Basebal)の、国際的な存在感アップ、ファンの拡充を狙う戦略があります。
この戦略に沿って、すでに、日本、オーストラリア、メキシコなど、さまざまな国で試合を行い、大きな成果を収めており、日本の相撲協会も今年からウランバートル場所、ジョージア場所を行うことにしたなど、スポーツ会全体にこのやり方は広まっています。
今回はその戦略の一環で、もともと野球が盛んで両チームにも選手を送り込んだ実績のある韓国で開幕戦を行うことにしたようです。
そういうことで、20日の開幕戦に先立って、15日に大谷翔平選手はじめドジャースのメンバーがソウル入りしたのですが、おもわぬ事件が発生しました。
ニュースでお聞きになった方もおられるかと思いますが、ソウル仁川空港に到着した際、何者かが選手団にむけ卵を投げつけるという事件が発生しました。卵は直撃されずロバーツ監督の足元に落ち、犯人は逮捕され、大きな問題にはならなかったようです。動機は、「外国人選手をなんで歓迎しなければならないんだ」と言う単純なもので、どこにも心の歪んだ人はいるものですね。
さて、その開幕戦、始球式は韓国初のメジャーリーガーでドジャースとパドレス両方に在籍したことのある朴賛浩50歳が務めることになりました。朴さんにしてみれば名誉だし、感慨深いものでしょうね。
始球式というと、普通、政治家や人気タレントなんかが行い、素人だから届かなかったり暴投になってしまったりで、笑いを誘い、一種のお祭りモードを高めるのですが、今回投げるのは引退したとは言え、もとバリバリの大リーガー。これじゃ、面白くない。
ということで、今回はボールの代わりに、卵を投げることにしました。
キャッチャーが潰さずにうまく受け止められるか、あるいは茶目っ気を出して顔で受け止めるか、今から注目されています。