昨日につづいての髪の毛の話ではございません。
なけなしの髪の毛を整えに、散髪に行ってきました。
今、むかしながらの「床屋さん」に行く人が減ってきました。2022年に矢野経済研究所が調べた数字によると、
理容店利用:約43.4%、美容院利用:約34.9%、併用:31.7%だそうです。 (一部重複有り)
やはり、若い人ほど美容院を好むようで、
10代:理容店約20%、美容院約60%
20代:理容店約30%、美容院約60%
30代:理容店約40%、美容院約50%
40代:理容店約50%、美容院約40%
50代:理容店約60%、美容院約30%
60代以上:理容店約70%、美容院約20%
と、絵に描いたように、10%づつ変わっています。
最近随所に、増えてきた格安ショップ、いわゆる1000円カットですが、
10代:約20%
20代:約30%
30代:約20%
40代:約10%
50代:約5%
60代以上:約2%
と、予想通り、若手の利用が多いようですね。
懐具合というよりも、手早く刈ってくれるから好まれるのではないかと思います。
私はっと言いますと、60台以上に分類されていますので、この統計に忠実に、在来線を利用しております。
美容院では顔剃りが出来ないという変な規制があるようですが、そんなことではなくて、昔からの習慣。美容院は女性が髪をセットしてもらうところという頭があり、「美容」という名前に気恥ずかしさを感じるのも事実です。
1000円カットも昔何回か利用し、早くてよかったのですが、今のニーズはファストフードより、スローフード。
馴染みの床屋さんで、居眠りしたり、床屋談義と言うかどうでも良いような世間話をして、時間をすごす。これがちょっとした癒やしで好きです。
こういうのも行きつけの店だからこそでしょうね。
引っ越しなんかして、新しい場所に行くと、どこで散髪するか悩みます。始めての店って、なんか心配。別に頭こかしくてカミソリでグサッなんてことはないでしょうけれど、何されるか不安。医者にかかるときより心配しちゃったりします。ちなみに、中国や東南アジアでは、髪の毛を切ってくれない床屋さんがあるそうで、旅先で間違えて入ったら大変です。
そういうわけで、今日、後期高齢者とおぼしきご主人が営んでいるいきつけの床屋さんに行ってきました。
よもやま話しの中で聞いた話ですが、若手の同業者が転業したとのこと。
なにしろ、お客さんを見送るたびに、そのお客さんがまた来てくれるか、心配で心配で、そういうことの繰り返しに疲れたとのことです。随分神経質な人ですねと言ったら、仲間たちみんなその気持わかるって言っていたよ、とのことです。
こちらは、癒やしで行っているつもりでも、向こうにしてみれば真剣勝負、客商売って大変ですね。
ま、浮気してよそへ行ったりしませんから、それより、こっちより先にボケないでね。なにしろ刃物振りまわすので。