私、独身で気楽な身分なもんで、ベトナムに一人旅してきました。(その様子は別ブログ「ついでにちょっと旅」でアップ済み、よっぽどお暇なら御覧ください。)
そこで一番焦ったのが、モバイルバッテリーを紛失したこと。
なにしろ、Google Mapが頼みなのに、こいつがめちゃくちゃギガを喰う。
ほかにも、翻訳が必要だったり、ちょっと調べたいことがあったりすると、スマホが頼みの綱。
レストラン入るたびにそばのコンセントから盗電するなど、機会あるごとに充電に努めてしのぎました。
海外旅行ならずとも国内で普通に生活していても、外出すると同じこと。
何しろ、スマホ中毒状態で、こいつは電気がないとどうしようもない。
まえ、自販機の電源から電気取って、窃盗で捕まった人がいましたね。
EVって本当にエコかどうかは兎も角、音も静かで加速も良い、燃費も安く、格好良いと思うのですが、心配性の私は電池切れが心配で全く手が出ません。(買うお金がないというのが本音?)
でも、研究者さんやメーカーさんのご努力で、電池の分野は進歩が著しいようです。必要は発明の母ってやつですかね。
そのなかで、有望視されている技術の一つが「全固体電池」、各方面で開発が進められているようで、最近も、「全固体電池トヨタが27年にも実用化へ…10分以下でフル充電、航続距離1000キロ程度」なんて報道がありました。
固体電池とは、電流を発生させるための電解質を固体に置き換えた電池のことなんだそうです。
(車に積んである鉛電池は確かに液体がはいっていますが、素人的には乾電池やスマホの電池って固体じゃないか、って思うのですが、その中身は液体電解質をつかっているのだそうです。)
特徴は、高温や低温でも安定して性能を発揮する、液漏れや発火の心配がなく安全性が高い、構造や形状を自由に変えられるため薄型や小型にしたり、大容量化したりすることが可能、劣化しにくく長寿命と、良いことづくめのようで、楽しみですね。
(この辺までは、ホントの話)
一方、個体電池ってご存知ですか。固体でなく個体で、これは医学界で研究がすすめられています。
埋め込み型医療機器のなかでも心臓ペースメーカーに使われる電力は0.4ワットど微弱で、電池寿命は平均9年、最長20年ほどの長きにわたるそうですが、一方で、人工心臓は20ワットで、稼働可能時間は最長17時間しかなく、頻繁に充電する必要があり患者さんの負担も大きいようです。
埋め込み型医療機器への非接触給電システムの開発も鋭意すすめられていますが、電池は必須であり、その進歩がのぞまれます。
こうしたなか、開発がすすめられているこの個体電池は別名を肉体電池といわれるように、体内で発電する仕組みで、開発に当たっては、物理派と化学派との両派がせめぎあっています。
物理派は、筋肉の動きで腹腔の中に設けられた発電機を回すもの、化学派は、皮下脂肪を直接燃やし発電するもの。
特に後者は、ダイエット需要ともマッチし、期待が高まっています。
完成の暁には、埋め込み機器利用者のみならず、スマホなどの充電ニーズを捉えることにより、大きなマーケットが開かれております。ピアスほどの小さな穴にUSB-C端子を差し込み、スマホを充電する日も近いことでしょう。
(スマホ充電は冗談としても、医療用でこんな技術ができてもいいなと思っています。もしかしたらすでにある?)