’(手違いで、予定稿段階で16日に公開してしまいました。申し訳ございませんが、再掲いたします。)
一昨日、中国(中共)の服装規制について触れました。
「中華民族の精神に悪影響を与えたり、感情を傷つけたりする」衣服やシンボルを身につけたり、他人に身につけさせたりした人は拘束され罰金を払わされる規定が設けられるというものです。
いかにも権威主義国家だなあと、変に納得していましたが、よく考えると、「自由と民主主義」を重んじるはずのフランスなんかも、主にモスリム(イスラム教徒)を対象と服装規制があるようです。
まず、教育現場では、宗教色を持ち込ませないとの理由で、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)は、2004年から公立校での着用が認められていないようです。
更に、今年の8月、ゆるやかに全身を覆う黒いコート「アバヤ」について、公立校での着用を禁止しました。 (一応バランスをとるため、十字架も目立つやつはだめにしたらしい。)
教育現場以外でも、2010年、「ブルカ・ニカブ禁止法」が制定され、公共の場での顔を覆うヴェールの着用を禁止。
(ニカブは目だけ露出、ブルカは目の部分も網目になっている。アバヤは黒いコート、チャドルは全身を覆う1枚の布。これに対して、ヒジャブはスカーフで、日本でも時々みかけますね。)
ついでながら、パリの女性が男装をすることを禁じた1800年の条例が、つい最近の2013年まで廃止されずに残っていたそうです。(まさか実際には適用されなかったでしょうけれど)
(以上、ここまではホントの話)
これら、基準が明確なところが中国と異なるといえば異なりますが、結構乱暴な規則、信教の自由や、行動の自由はどこに行ったのかとおもいますね。
ひるがえって日本。
古くからおられる朝鮮半島や中国大陸からの移住者に加え、最近イラン、ネパール、ベトナムはじめ、海外にルーツをもつ住民がとみに増えてきました。
でも、我が国には無言の同調圧力はともかくとして、差別的な規則などないですよね。
そのうち、欧米のように移民が漸増、移民なしには立ち行かない国になってきたら、フランスのような規制が必要になるのでしょうか。
これについて、最近リベラル保守党を立ち上げた作家の千田正気氏はこのように主張しています。
古来、和魂洋才と言って良いものは何でも受け入れて日本流に消化し、豊かな日本文明を築いてきたのは我ら日本人の誇りです。
この伝統にたちかえって、良い人材は積極的に受け入れ、天皇の赤子として同化させ、日本を再び偉大な国にし、大東亜圏の盟主として周辺諸国と手をたずさえていくのが真の保守である我々の使命であります。
そのため、リベラルな私達としては一切の差別的な規則、規範は撤廃していくべきだと思うのです。
さて、温泉、公衆浴場などでは、「入れ墨、タトゥーをした方の入浴はご遠慮ください」ってありますね。海外からの来訪者はタトゥーをした人も多く、彼らにしてみれば服装差別と同じではないでしょうか。
甲子園に出場した多くの高校野球選手は丸刈りでした。普段も学生服? これも、暗黙か明示的かはともかく、強い規制の結果です。ついでに、私のようなハゲをばかにするのもいけません。
リクルートスーツ着ていないと会社にはいれないの、おかしくないですか。
和装して会社行ってはいけないんですか? 下駄はいて電車乗ってはいけないというのはなぜでしょうか。
男は上半身裸で街をあるいても、咎められないのに、女性はだめ? これは服装規制の最たるもの。バテレンや西洋の文化に汚染される前、我が国はもっとおおらかだったはずです。大体、体の部分を「わいせつ物」なんて言うのは、先祖に対する冒涜です。
ー 先生、話がだんだんおかしくなっています、この辺でやめておかないと、右からも左からも総スカンを食って、票なんかはいりませんよ。
残念なことです。