今日は中秋の名月、晴れてきれいなお月さまが見られるといいですね。
折しも2023年7月14日に打ち上げられたチャンドラヤーン3号が8月23日に月の南極付近へ着陸することに成功しました。インドとしては初めて、世界でも4か国目の月面着陸成功で、硫黄をはじめアルミニウム、カルシウム、鉄、クロム、チタンといった元素の存在を確認、また、水素の存在を確かめるための測定が続けられているということです。
(つづけて9月2日、同国初の太陽観測衛星「アディティヤL1」の発射に成功するなど、頑張っています。)
月といえば、うさぎ。科学の世界ではまだ地球外生物の存在は認められていませんが、うさぎがいるのは日本人の常識。
この事実を明らかにしたのはインドの「ジャータカ神話」という仏教説話で、疲れ果てて食べ物を乞う老人に出会い、なにも施す物を持たないうさぎが「私を食べてください」といって火の中にとびこみ、自分の身を老人に捧げた。老人に扮していた帝釈天は、そんなうさぎを哀れみ、月の中に甦らせたというのが真相のようです。
ところが、このまぎれもない科学的事実を知っているのは、日本と韓国だけのようで、他の国では異なる俗説がはびこっているようです。
中国=広いので地域によって「大きなハサミのカニ」「ガマガエル」や「大きなカニ」「カツラ(桂)の木」「薬草を挽いているウサギ」
北ヨーロッパ=「本を読むおばあさん」
南ヨーロッパ=「大きなはさみのカニ」
南アメリカ=「ワニ」
アラビア半島=「吠えているライオン」
ノルウェー=「水をかつぐ男女(満月には丘に登って水をくみ、月が欠けると丘を下り、この水が地球に降ってきて雨になる)」
モンゴル=「イヌ」
ジャータカ神話の本家本元、インドではどうでしょうか。
月面探査の結果、ウサギは見つかりましたでしょうかと聞いてみましたが、
頭を横に振りながら、(インド人は頷く時頭を縦でなく横に振る)
110100011010010110011100111011001110001010100011101100 です、そういう答えが返ってきました。
何かはぐらかされたような気がしますが、さすがIT大国ですね。