最近、LGBT法案で保守派が大反対するなどひと騒ぎありましたが、それ以外でも欧米、特に合衆国は、差別に敏感で、少なくとも建前レベルでは「先進的な」取り組みがなされているようです。
性差別に敏感なあまり、ビジネスマンとか、ウェイトレスなんて言葉はあまり使わなくなるなど言葉狩りみたいなことも行われているようです。合衆国に関しては、入植時のネェイティブアメリカン(インディアン)迫害や、黒人奴隷といった負の歴史を抱えているという原罪意識がなせるわざで、心優しい人々がこれらを是正しようとし、時にはそれが行き過ぎたりしますが、逆に言えば差別感情は根強いのでしょう。
ひるがえって我が国では、古くはアイヌ迫害、近年の朝鮮人差別、海外での「土人」徴用などの負の歴史があるにしても、基本的には、さほど根強い差別感は無いような気がします。(そう思わない人にはごめんなさい。) LGBTにしても、キリスト教世界やイスラム教圏のように同性愛を刑罰で禁止したりする歴史はないみたいです。(男女差別は大きいようですが)
また、人間の世界だけでなく、あらゆる生命についても、山川草木悉皆成仏 (さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)と言って、この世に存在するすべてに仏性が宿るという考え方)を心の底に持っているような気がします。道を歩いていて、足元をアリが這っていたら、避ける人は多いのではないでしょうか。(そのくせ、家のそばに沢山いると、大量虐殺したりするかも)
先日、5ミリくらいの小さなアマガエルをみました。元気に飛び跳ねていました。アマガエルといえども体長2-4センチあるでしょうから、尻尾が取れたばかりの赤ちゃん。とっても可愛かった。
で、思いました。これ5ミリだからかわいい。4センチでもかわいい。10センチだったらどうらそう、もっと大きかったら? 私は食用になるなら喜んでつかまえますが、普通、避ける、場合によっては逃げるでしょうね。
ゲジゲジとかカマドウマ(ベンジョコウロギ)、特に害がないのにこれ嫌われますよね。家の中にいるからというなら分からないでもないですが、外にいてもそうですよね。足が長いからコンプレックスを刺激するというわけじゃないと思いますが。
カタツムリは好かれますが、ナメクジは大体嫌われ者。ダンゴムシは子どもの大好物ですが、オサムシはだめ。
外見で差別してはいけません。こういった差別感情をもっていては将来極楽往生できないので、直接害を与えない生き物には、つぎのように考えてことにしています。
コバエが飛んでいたら、これは本物で、飛蚊症になっていないことに感謝する。
ゴキブリをみたら、タマムシの仲間だと自分に言い聞かせる。
蛾をみたら、チョウチョの変種だと思う。
カラスをみたら、おおきくなったら白鳥になると信じる。
ドブネズミをみたら、タダでディズニーランドに行けたと思う。
自分の顔を鏡でみたら、若い頃の写真をとりだし、それでもだめならマスクする。
ああ、でもこの夏の苦しさにいつまで耐えられるか。