水深4000メートルの海底に眠るタイタニック号を見物しようというツアーの潜水艇「タイタン」が5人を乗せたまま6月18日から消息不明、残された酸素量が22日に尽きるということで、ニュースになっています。
もともと、見物時間は2時間半、参加費約3500万円の超豪華ツアーだとかで、まあ、お金持ちのやることってすごいですね。もともと深海探査艇を、観光に使用したたもので、5年前から安全性に重大な懸念が指摘されていた代物のようで、無事を祈る気持ちの一方で、自己責任、勝手にすればと冷めた気持ちもあります。お金持ちへの嫉妬でしょうか。
カナダや合衆国の当局が探索にあたっているようですが、人命救助は大切とは言え、じゃ、難民のボートピープルなんかは、どうなるの?と思ってしまいます。
日本国内でも、軽装備で遭難、まだ助かりそうなうちならともかく、日数的に絶望的になってもヘリなどを動員して探索する、その気持わかりますが、そのお金どこから出るの? 一方で、街の片隅で死にかけているホームレスには手を差し伸べない。 単純比較には無理がありますが、この差って何?
そうか、やっぱりニュース性が大事なのだな、ということで、新しいレジャー保険ができました。
事故があったら保険金が給付されるといった従来型のものとは全く違います。
あなたが事故や困難にあったとしましょう。
保険会社に連絡すると、提携のメディアや天下り役人を総動員して、悲劇仕立てにし、大々的に報道してくれます。
あなたは、一躍悲劇のヒーロー、ヒロインになります。
全国民、もしかしたら世界中がその運命に注目、あわよくば募金も集まります。
無事生還したら、しばらくはメディアからのインタビューの嵐、場合によっては映画出演もありかも。万一、そのまま亡くなっても、ひっそり死ぬより良いでしょう?
仮に、無謀な冒険の果ての事故でも、それを非難する声より、同情の声が上回ること間違いなしです。