昨日の投稿の末尾で、(医学発展、医師育成のために)新米のお医者さんには、よろこんで踏み台になってさしあげましょう、と書きました。
生死に関わる病気でないなら、協力すれば世のため。あわよくば神様が助けてくれるということすね。
専門のお医者さんになるのには長い道のりがあるようで、まず医師免許を取得すると、初期研修医(レデンドとも言います)になり、2年間ほど広く各科目を学ぶ。その後は、専攻医(旧名 後期研修医)として専門に特化して3~5年学び、そして専門医資格を取得して専門医になる、という気の遠くなるような流れです。(専門医でなくても医療行為はできるようです。)
こうしてみてみると、大病院ではこちらから医師を選ぶことは難しいし、また、若手の医者でも、指導医がいるから、万一の場合はフォローがはいるのでそうそう心配することは無いのかもしれません。
では、歯医者さんはどうなのでしょうか。
歯医者さんも国家資格取得後1年間の研修医制度があるようですが、そのあとすぐ開業か可能なようです。そうなると、我々患者の方としては、おおいに心配。
だって、これ、知識もですが、場数、職人的なウデが大事と思っちゃうんですよね、我々素人は。
こうなると、みんな若い歯医者さんを敬遠してしまい、家業でやっている人以外の有意の歯科医が育たなっていまいます。
でも、われらが厚労省はすでに手をうっていました。
生活保護対象者と後期高齢者医療保険利用者は、原則として資格取得5年未満の歯科医にかかることを義務付けることにしたそうです。
お金で差別するのは日本人の心情として忸怩たるものがありますが、かえって堂々と治療をうけられるようになった、という声もあるようです。
老人層からは、タダでも乏しくなった歯なんだから、丁寧に治療してくれないと、という怨嗟の声もあがるかもしれませんが、ご主人、最近時々物忘れするようになったし、手先も不器用になったとボヤいておられますけど、20代、30代のお若い頃はさぞかし頑張っておられたんでしょうね、と問いかけてみなさい。しばらく昔自慢をたれたあと、すなおに従ってくれますから。
それに、あのひとたちからみたら、25歳だって50代だって「若造」で同じにしか見えていません。