嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

顔の見える運転

自動車に乗り始めて何十年か経ちます。理不尽な(と勝手に思っている)取締りで何回か切符を切られましたが、お陰様で大きな事故もなく、今日に至っておりありがたいことだと思っています。

この間、車の性能が格段によくなり、安全機能が充実、運転しやすくなりました。また、おしなべてみんなの運転マナーがよくなったというのが、感想です。

 

ついこの間も、北海道で大きな事故がありました。交通事故って本当に悲惨ですね。

これを機会にちょっと調べてみましたら、これでも驚くほど事故が減っていることを知りました。

 

2020年の交通事故件数(カッコ内 死者数)は、31万件(死者数2839人)

10年前、2010年、72万件(4948人)

20年前、2000年、93万件(9073人)

30年前、1990年、64万件(11227人)

40年前、1980年、48万件(8760人)

50年前、1970年、72万件(16765人)

事故件数は1990年代から増加傾向、これが2004年の95万人をピークにその後毎年減少、死者数は1980年代に増えたものの、2000年代以降、着実に減少しています。

(くわしくは政府統計「統計で見る日本」道路の交通に関する統計

 

立法府や行政当局、メーカーなど各方面のご努力の賜物とおもいますが、ご家庭や学校での交通安全教育、運転マナーの向上も大きな要因でしょう。

実感としても、横断歩道などで停まってくれたり(義務ではありますが)、道を譲ってくれるマナーの良い運転者が増え、おもわず顔を見て会釈をしてしまいます。

 

でも、例え事故死数が100人に減ったとしても、自分や家族、知人にはそのうちの1人になって欲しくない。そのためには、一層の交通インフラの整備、車の安全性能の進歩、そして運転マナーの向上が求められます。

そういうわけで、2025年を目標に新たな制度が設けられました。

 

従来、高速道路などに設置されている速度違反自動取締装置(一般名オービス)では、違反車両のナンバープレートに加え、ガラス越しに運転者の顔写真を撮影しております。

今回の措置はこれを拡充するもので、車の前面、ボンネット部分および、後部ナンバープレートの横に50センチメートル四方のディスプレーを設置、運転者の顔を映し出します。

 

最近流行りの「オラオラ顔」の車を運転していると思わず、オラオラって感じの走行になりがちですが、自分の顔を見られていると思うと、自然と優しい運転になりますね。

 

もちろん、各方面から反対の声もありました。

メーカーにしてみればコストアップになる上、デザイン的にもカッコ悪い。海外からは非関税障壁だとクレームを受けました。プライバシーの侵害ではという声もあがりました。(なお、同乗者は写りませんから不倫などがバレる心配はございません。)、また、顔に自信のない人達からは交通取締りで狙い撃ちされるのではとの不安の声も聞かれました。

 

でも、人の命はなによりも大事。今回の国会で、満場一致で可決され、政界の良識を見直しました。