毎週日曜日やる「ぽつんと一軒家」、大好きで見ています。
多少美談仕立てで誇張している面もあるかもしれませんが、我々の知らない世界、生活、生き方、そしてほぼ自給自足で頑張っておられる姿が見られ感銘を受けます。
集落があったころは、みんなで支え合いながら、それぞれが先祖から受け継いだ畑や家を、手間ひまかけてメンテ、改良して、やってきたのでしょうけれど、今の世の中になって、こうして里山の美しい自然景観を形作った集落はなくなりぽつんと一軒。それでもこの生活を維持しておられるご苦労が忍ばれます。
ただ、へそ曲がりの私は、いつも気になります。
この道路をとおすのや電気を供給するのに、その費用どうなっているのだろう。誰がお金払っているのだろうか。(ご自身で敷設したりメンテしたりしている方もおられます。)
郵便や宅配が来ているところは、そのコスト誰が負担しているのだろうか。
最近驚くべき事実が明らかになりました。
ぽつんと一軒家の取材の偽物がでてきました。いえ、偽物というのは正確ではありません。取材班と称していますがこれがおかみの回し者、隠密。
最近、JRが赤字線がすごいことになっていることをしきりにアピールしていますが、これと軌を一にした動きで、政府は過疎地の実態を調査、自助困難とみたら、自然放置特区に指定、大赤字の鉄道路線は廃止、道路のメンテも停止、あたかもダム建設のときと同じように住民を近隣の「スマートシティー」に移住させようとしております。
環境大臣兼地方創生担当である岡村氏の発言
タダでも少子化で、老人を支える余力がなくなってきているのですから、昔から住んでいたとか、一人が好きだとか、贅沢は言わせません。あたたの先祖だって、生活の場をもとめて、もとの住処から新天地を求めて移住してきたのでしょう。サラリーマンたちは会社の命令一つで、移住させられるんですよ。スマートシティーでの生活はコンビニもあるし、市電も走っているし、便利ですよ。子どもさんたちのお住まいにも近くて、いつでも会えますよ。それに選挙にもいけますよ、新生活を応援するから私に入れてね。
残された自然放置地区は、どうするのとの質問に対して、
そのまま原生林化するもよし、採算に乗るなら観光開発しようが、大規模林業をしようが、それは歓迎、中国資本だって有効活用してくれるなら、どうぞどうぞ。もちろん、管理している特殊法人の許可をとっていただきますが、その節は、私に一言おっしゃってくれれば、天下りしている理事さんにをご紹介しますよ。
日本列島大改造、「新しい里山資本主義」が始まろうとしています。