最近、テレビは、バラエティー番組や下手なドラマばかりで、面白くなく全く見る気がしません。
頭の老化のせいかもしれませんが。
かわりに何見ているかというと、Youtube。
パソコンの指南から健康管理など色々な知識をオンデマンドで提供してくれるので、真偽を見分けるリテラシーさえもっていれば、勉強になります。旅行や登山などの動画も、マスコミの提供するものとは違った切り口でたのしませてくれます。
ユーチューバーの主な収入源は広告、コアな視聴者からの投げ銭や物品販売、少し名前が上がると企業や地方自治体とのコラボ、なかには、雑誌やテレビにに登場したり本を出したり、どんどん活躍の場を広げている人もいて、彼ら、彼女らの成長ぶりを見るのも楽しみです。
最近、ユーチューブにまつわる記事を2つほど見ました。
23年3月期に6期ぶりの最終赤字に転落したシャープは、ユーチューブの創業メンバーの一人である陳士駿(スティーブ・チェン)氏を社外取締役に起用することを内定したようです。
チェン氏は2005年にユーチューブを共同で創立し、翌年これをグーグルに売却、その後自ら創業した投資ファンドを運営しているというやり手。
シャープは氏の豊富な経験と幅広い知識を活かして新たな収益源の開拓を託したい考えのようです。
それにしても、どうして日本人でこういう人、出ないんでしょうね。出る杭を打つ我々の社会に問題があるのかもしれません。その良し悪しは別としてホリエモンさんだって、2チャンネルのひろゆきさんだって、叩かれまくりました。
話をもとに戻して、ユーチューバー。
これも最近のニュースですが、ワークマンがブロガー、ユーチューバーとして、同社製品を紹介してきた、「ちょっとキャンプに行ってくる」の「サリー」こと濱屋理沙さんを社外取締役に内定したととのことです。
彼女のアドバイスを受けてモデルチェンジした年間販売数約3000着の作業服が、累計販売40万着を超えるヒットになるなど、ワークマンプラス、ワークマン女子の展開に大貢献したのが一つの理由のようです。
ワークマンファンで、また彼女の動画も何回か見たことのある私はちょっと嬉しいニュースでしたが、とは言え、経営を担うスキルはあるのか、過去の成功体験にひきずられないか、などちょっと心配です。
聞くところでは、大学で経営学を学んだあとNECでシステム営業をしたり、アパレルのネット通販を手掛けたり、なかなか多彩な経歴と行動力、ガッツがあるようで、あるいは大化けするかもしれません、というか、そうなることを祈っています。
他社の動きは目下調査中ですが、各社では、ユーチューバーからの自分を取締役にしろという要求が頻発することを警戒しているようです。インフルエンサーを敵にまわしては困る反面、甘い対応をするとかっての総会屋のような反社会的行動を認めることになりかねず、ひたすら良識ある行動を期待しています。
話変わって、交通系ユーチューバーでダントツの1位の座にある、スーツ交通さん。
私もこの人の動画をよく見るのですが、時々、列車をまるごとチャーター、オタク列車を走らせたりしているのに驚かさえます。Youtubeなどで稼いだお金を投入、もちろん経費処理して、動画に活かす、それでアクセス数を稼いでまた、全国の鉄道ファンを引き付けるという、ビジネスモデルなのでしょうけど、それにしても道楽がすぎる、
と思っていたら、今回、JR九州の社外取締役に就任するという噂が流れてきました。
従来から特仕様の列車を投入して根強いファン層を掴んできた同社ですが、コロナリベンジ消費、中国人旅行者などインバウンド消費の本格化を前に、ソフト面も強化すべく、コラボ企画などしてきた同氏に白羽の矢を立てたとのことです。
スーツさんは、手始めに、全国の超赤字路線をまわる一筆書き鈍行列車を企画、これをブレークさせて廃線化の動きに一矢報いたいと抱負をのべています。
(もちろん嘘です、スーツさん。願望をこめて勝手なホラ話にお名前を拝借してごめんなさい。)