嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

物流危機を機に貨物列車の大復活

2025年問題というのがあります。いわゆる「団塊の世代」800万人全員が75歳以上、つまり後期高齢者なる「超高齢化社会」となり、社会構造や体制が大きな分岐点を迎え、雇用、医療、福祉など、さまざまな分野に影響を与えることが予想されることを指すそうです。今回はこの話でなく、2024年問題。

 

今、ネット通販のおかげで大変便利な生活をしています。安い運送料、時には無料で1-2日で届けてくれるのですからもうやめられません。コンビニやスーパーにしても、欠品ってまずありません。

この便利な世の中を支えている物流業界の大問題のことです。

2024年4月の働き方改革関連法施行により、ドライバーを対象とした時間外労働の上限が年960時間となり、ドライバー自体の時間外収入が減るのみならず、現在でも人手不足なのに、業界全体でドライバー不足が深刻化、物流システムがたちゆかなくなるという大問題です。身近な世界では、いはばドライバーたちをこき使うことで支えられていた、ネット通販の即配が、利用できなくなるわけです。

 

トラック業界だけでなく、鉄道輸送も頑張っています。最近知ったのですが、JR貨物では小口輸送について佐川急便とタイアップして、2002年からスーパーレールカーゴという、動力分散型(機関車でなく、電車のイメージ)の貨物列車を走らせ、スピードアップとともに、トラックへの積替え時間の短縮をはかるなどの動きをみせており頼もしい限りです。

 

一方、大口輸送についても様々な施策をうっているようですが、旅客輸送のすきまを縫って、しかも1編成26両までという制約のなかで、鉄道輸送の大幅増強は困難のようです。

アメリカ合衆国では、旅客輸送も少なく、台数の制約がないので、100台を超える貨車が、前後、場合によっては真ん中の機関車に引かれ、押されて大草原を走っているのを目にすることができますが、この真似はできないですね。(ちなみに、4月10日日経記事によると、脱線件数は日本の145倍だそうで営業キロ数の違いはあるにしても驚きです。)  (ここまでは、一応ホントの話)

 

前置きが長くなりました。

2024年にむけて、今、東北本線東海道本線などで、貨物専用線を設ける計画が急ピッチですすめられています。以前は例えば山手線と並行して貨物専用線があり、また品鶴線武蔵野線など貨物専用路線もあったのですが、次第に旅客輸送に振り替わっていたのを、旅客数の減少を見据えてもとに戻そうとするものです。東海道線など線路の増設が困難な場所は、旅客列車を単線にするなどにより場所を確保します。

特に、売りは、完全自動運転化し、全て立体交差化することにより、台数制限も撤廃し、高密度で貨物列車を運行することです。イメージとしては、歩く歩道や、ベルトコンベアー上にコンテナが載っている感じです。また、貨物駅と、大手運送会社のデポとの間を地下コンベアで結ぶことも検討されているそうです。

パイロットプラントに参加した沿線住民からは、年中列車が走っていてうるさいという声もでておりますが、荷物を積んだドローンが頭の上を飛び回ったり、国道を長尺物のトラックが走り回るより、よほど良いとの、好意的な評価がよせられています。

 

2025、2024と来ましたがさて、2023年問題。とりあえず物価があがって、収入があがらない、私個人の大問題です。