嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

辞めることになった息子へ父より

正太郎、今回、社長秘書を辞めることになったが、あまり気にすることはない。

お前は決して悪くない。そもそも私がお前を採用したので周りからの嫉妬をかっているだけだ。

お父さんのことや、ご近所のことを一番知っているお前を秘書につけるのは当たり前だし、親が子供を可愛がるのは自然なこと、これがわからないような、人情を解さない石頭がなんと言おうと気にすることはない。

ロンドン支店やパリ支店で社用車つかってお土産買った話だって、当たり前の話。海外出張したら、ご近所にお土産配るのは当たり前、お前も商社にいたからわかるだろうけど、支店の方にしてみれば、本社から人が来たら例え私用でも車出すのは当たり前、それを断ってタクシーで移動でもされたら、迷惑するのは海外支店。お父さんに敵が多いばかりにあんなこと騒ぎ立てられて気の毒したな。

今回、会議室で飲み会したのは、ちょっとまずかったかもしれないけど、ご近所さんが遊びに来たら空いている部屋でもてなすのは当然、会社のルールだからって無碍に断れないわな。

いつも出入りしている新聞社の人たちだって、その辺わかっているから誰も騒ぎはしなかったのがその証拠。たまたま目立ちたがり屋の週刊誌で取り上げられたから、騒がれただけ。

もしかしたら、お父さんも飲み会で挨拶していたこともバレるかもしれないが、まあ、しかたないわな。

なに、気まぐれマスコミが何言おうと気にすることはない。ここはじいっと大人しくしていれば、なんてこたない。

くよくよせずに、会社のえらいさんたちや、ご近所にしっかりと取り入ってかわいがってもらうんだ。

お父さんだってな、社長になるまで、いろいろあったのにじっと耐えてきたんだ。言いたいことあっても決して立場をはっきりさせず、前の社長以外にはどこにもつかず、検討使とか揶揄されてもややこしい問題は避けてのらりくらりと泳いでな。

コロナのとき、前の社長が配ったマスク、あれ覚えているだろ。みんな馬鹿にしてつけなかったのに、お父さんだけ毎日つけていただろ。ああやって一つ一つごますりを重ねたから、こうやって社長になれたんだ。

 

お前を縁故採用したお父さんが悪いなんて言うやついるが、お父さんのことを心配することないよ。ライバルなんていないし、お父さんの悪口いいふらしているやつらだって、お父さんがいなくなったら、もっと悪いやつが出てくるのわかっているから、本気で騒いでいるわけじゃない。

 

わかったな。社内政治の世界なんて、理屈じゃないんだ、色々あってあたりまえ、都合の悪いことあっても厚かましくも気にせず、ひたすらご近所と有力者につくすことだな、あ、それから、お金は大事、経理とか財務とかやっている人は大事にするんだよ。

 

ま、お父さん、あと10年は社長続けて、その後、お前を一番可愛がっているやつを後任に指名するつもりだ。その後は、わかるな。

それまで、悪名も無名よりまし、いろいろ経験して頑張れよ。

 

親ってありがたいですね。