若者中心に電子マネーも普及、キャッスレス化が喧伝される折ではありますが、日本銀行によると、2022年末現在の流通している銀行券(お札)は125.1兆円(枚数では185.9億枚)と未だ高水準、かつ増加傾向にあります。
赤ん坊も含め一人当たり100万円、え、うちにはそんなにないとお思いでしょうが、世の中あるところにはある、持っている人は持っているのであります。
主要国のいわゆるキャッシュレス決済の比率は韓国93.6%、中国83.0%、以下、オーストラリア、英国、シンガポール、カナダ、米国、フランス、スゥエーデンと続いており、日本(29.8%)はドイツと並び、ほとんど最下位と低迷しており、水平比較でも日本の遅れが目立ちます。(2020年度)
現金の滞留は、タンス預金化され消費に結びつかない弊害に加え、犯罪でえた資金の隠匿、脱税に悪用されるため、当局は対策を急いでおり、このたび「異次元の」対策をとることを閣議決定、2023年4月1日施行ということで、このたび発表しました。
骨子は下記のとおりです。
・現在流通している5千円札以上の高額紙幣は、2024年末を以て無効とする。
・今後発行する高額紙幣には、2年後の消費期限を設け、表の肖像の下に明示する。
・紙幣を受け取った者は、期限内に銀行に預け入れることにより、新しく紙幣を入手することができるものとする。
みなさん、宵越しのお金はもたず、どんどん使いましょう。