あるメーカーが2019年に日本を含む世界9ヶ国、地域を対象に調査した「TENGA Global Self-Pleasure Report 2019」(日本語名には書きにくいことばがあるので、英語のみで表記)というのがあることを最近知りました。
調査対象者は、各国・地域ともに18~54歳までの男女とのことだけで、どういう母集団でどのようにサンプリングしたか示されていないので、どこまで実態をあらわしているか疑わしいのですが、その回答の国際比較が面白く、妙に納得感がありますので一部を紹介します。
14の選択肢のうち「もっとも快いと感じるのはどれか?」という質問に対して一番に挙げられたのは、
・アメリカ、イギリス、スペイン、フランス、中国、韓国:SEXをする
・ドイツ:人を抱きしめる (SEXをするは2位)
・台湾:愛している人と共に時間をすごす (SEXをするは3位)
・日本:美味しいものを食べる (SEXをするは5位)
ちなみに、日本の2位は「愛している人と共に時間を過ごす」3位「人を抱きしめる」4位「笑う」 という順です。
別の調査です。
あるコンサルティング会社が2022年に行った、20代から60代までの男女250人づつ合計500人を対象に「幸福度に関するアンケート調査」ではこんな結果がでています。
Q 普段どのようなときに幸せを感じますか
美味しいものを食べている時 男性154人 女性198人
趣味の時間を楽しむ時 男性148人 女性134人
旅行・温泉に行った時 男性 81人 女性104人
家族だんらんの時 男性 72人 女性102人
パートナーと一緒にいる時 男性 67人 女性90人
このあとは、男女でわかれていて、男性は、酒を飲んでいる時、子どもと一緒にいる時、とつづき、女性は子どもと一緒にいる時、買い物をしている時 と続きます。
日本人にとって最大の快楽とはセックスや人と触れ合うことよりも食べること。この食に対する執念、和牛や日本のウィスキーなどが世界中で高く評価され、世界中の美食が日本に集まる理由がわかろうってものです。
それから、もしかしたら少子化の一因もこの辺にあるのかもしれません。
ところで、上記の「幸福度に関するアンケート調査」の別の項目。
Q 今幸せですか
男性: とても幸せ、幸せ36% 普通35% あまり幸せでない、幸せでない27%
女性: とても幸せ、幸せ49% 普通29% あまり幸せでない、幸せでない22%
国際的にもジェンダーギャップが大きく、未だに女性が差別されているとされる我が国にあって女性の幸福度が男性よりもずっと高いこの事実。 感じ方の違いなのでしょうか、客観的な差なのでしょうか。例え実態と異なっていても、幸せと思えば幸せになるもの、やはり女性はエライ。