大成建設が中堅ゼネコンのピーエス三菱を買収するんだそうです。M&Aなんて今どきめずらしくないのですが、その理由が面白い、目的は人手不足の対応なのだそうです。
ゼネコン業界では現場監督や技術者、下請け業者の職人の数が減少しており、22年の建設業の就業者数は479万人と、ピークだった97年の685万人から3割も減少しているそうです。同社でも受注好調な一方で人手不足に悩まされているのに、残業規制が適用される「2024年問題」の影響をモロに受け、人で不足が深刻化しそうだというのがその背景にあります。
― 社長、また人がやめました。前から募集かけているのですが、一向に人が来ません。
― このあいだ賃金あげたのに、それでも駄目か。
― そうなんです、ハローワークや求人サイト、それから社員のツテをたよって色々声かけているんですが、照会の電話さえかかってきません。
― わかった。では、奥の手だ。ワシ、林真理子さんが山梨県で本屋にいたころからの幼馴染だ。
― え、すごいお友達おもちなんですね。求人広告のポスターに登場してもらおうってわけですね。
― ばか言え、誰が林真理子の写真見て来るかい。M&Aだよ。日本大学を買収するんだ。あそこは学生が8万人くらいいるんだ、宝の山だと思わんか。