文化の日っていうと「菊かほる」なんてフレーズが頭をよぎり、何か、明治、大正、昭和、いえもっと古くから連綿とつづいてきた日本の文化への誇りを新たにするものと思っていました。
それが憲法交付記念日だって?、戦争に負けてアメリカから与えられた憲法ですよ、悪い憲法だとはおもいませんが、施行された5月3日が憲法記念日としてあるのだから、何もこの日を文化の日にしなくてもいいじゃないですか。良くも悪くもアメリカ文化に染まり切っている日本の、その記念日ですか。
いっそのこと、この日を「サブカルチャーの日」にしません?
サブカルチャーとは、社会の正統的、伝統的な文化に対し、大衆文化・若者文化などその社会に属するある特定の集団だけがもつ独自の文化。下位文化、副次文化なんて言われます。
じゃあ、上位文化(ハイカルチャー)って何よ。
よく知りらないので、素人の思い込みかもしれませんが上流階級が暇と金にあかせて、「教養」を高め、権威主義的な文化(アート)を育て、それを仲間内で共有する、欧州の文化はそういったもので、下位文化は貧しかったのでは。
日本の文化の誇るべき点は、茶の湯などの例外をのぞいて、一部の上流階級の文化を、我々下々も共有してきたこと。あるいは、下々も書を読み、立派な文化を育て上げたこと。
絵巻や浮世絵、絵草紙、漫画、落語など。
庶民が詩(俳句)を詠むなんて日本だけじゃないですか。ひところお高くとまっていた「純文学」なんてのも、いつのまにか、大衆の中に溶け込んでますよね。
本日、内閣官房長官から次の発表とそれに続く質疑応答がありました。
― 2010年にクール・ジャパン室を設置し、クールジャパンの世界への発信に努めて参りましたが、本日、サブカルチャーの日より、所管官庁を防衛省に移管することにしました。
― え? 何かピンとこないんですが。周辺の情勢が厳しいこの時期に、自衛隊が戦闘ゲームやアニメなんかに血道をあげたら大変なことになりませんか。
― だからこそなのです。軍事力をいくら増やしても追いつきません。そもそも、長年の平和ボケ、国連幻想、アメリカ依存にどっぷり使った国民の中に国を守ろうという気概が育っていません。自衛官の募集もままなりません。
― ああ、自衛隊員募集のための対策だったんですね。
― それだけではありません。今まで、平和主義のもと、ODAなどお金をばらまくことで味方を増やし、かろうじて力のバランスを保ってきましたが、いまや経済力も乏しくなっています。
こうしたなか、サブカルで「世界の共感」を得て、日本への愛情を有する「日本ファン」を増やすしか方策がない、という結論に達したのです。
自衛官の制服も大きく変えるそうです。軍事パレード見るの楽しみです。