多くの地域での長い欧米支配を経て、特にまた日本では明治維新以降の「文明開化」を経て、多くの国で、そして日本では西洋コンプレックス、英語コンプレックスに染まっています。
大体、英米人でも教養のある人は、相手にあわせて、わかりやすく喋ってくれます。程度の悪いやつに限って、スラング混じり、リエゾン(連結)どころか発音を手抜きした早口言葉で喋ってくる、長身の体で英語でまくしたてられたら位負けしてしまい割を食う。あいつら、良いよな。こちとら、言いたいことがうまく言えない、言っていることがわからなかったり、事実意味不明なこと言っていても、ついついうなづいてわかった振りしてしまう、そういう思いをされた方も多いかと思います。
たしかに、非英語圏でも、英語堪能な人が多いのも事実。
その国が歴史的にバイリンガルだったり、そうでなくても高等教育が英語でしかされていなかったり、そういった事情のせいもあるでしょうし、そもそも海外に出ていく人は、経済的にも、意欲的にも社会の上澄みの人、そういった事情もあるのでしょう。
一方、我々、島国で、内向きで日本語で全てが完結する世界で不自由なく育ってきた身としては、どうしても英語が苦手。外国とビジネスしたり、旅行に行こうってとき、せっせと英会話教室に通って、「ネイティブ」を喋るそこらの(多くは、言語学者や教育者でもなんでもない)兄さん、姉さんに高い月謝を払う羽目になるというわけです。
そりゃ、良いものを取り入れるため、世界中が交流するためには、英語は避けて通れません。文献も圧倒的多数が英語、世界中、日本などごく一部の例外を除いて大学教育は英語なしでは語れないようです。
でも、英語=共通語、であるのはよいとして、いわゆるネイティブの英語が良いのだということにはなりませんよね。
ということで、世界で一番英語人口の多い国、どこでしょう。
イギリス(人口7千万弱)でもない、アメリカ合衆国(3.1億)、カナダ(4千万弱)でもない、オーストラリア+ニュージーランドあわせて3千万弱。
14億人の国があります。 そう、インド。
これからの国際共通語は、インド英語。
ITにもお強いようですし、これからはインド。癖が強く最初は馴染めませんが、いわゆる「ネイティブ」の英語より日本人にはずうっとわかりやすい、多分、多くの国の人にとってもそうでしょう。
皆さん、カレー食べて、インド英語を勉強しましょう。
そして、日本がカレーライスを国民食に育て上げ、逆輸出しているように、もちまえの同化、改良力をもって、明日の日本のチカラにしましょう。