ミルキー先生さんのブログで知ったのですが、中国ではクローンペットが流行しているんだそうで。
友人で愛犬を亡くし、ここ3年間、毎日花と好きだった食べ物をお供えしている人がおり、そんなものにお金使うなら子ども食堂にでも寄付しろよと思っていましたが、遠くの他人より自分のペット。愛犬をなくした人にしてみれば、そっくりさんが来てくれるのなら、お金は惜しまず買い求めるのでしょうね。
これを手掛けているのは「SinoGene シノジーン」というベンチャー。元の犬の皮膚細胞を採取、DNAを取り出し、メスの卵細胞から核をとりのぞいたあと、これを代入、その後別のメスの子宮に移植するという手法をとっているようです。
同様な試みは、中国だけでなく、今世紀になってから馬のクローンもつくられはじめ、2012年から国際馬術連盟はこれを認めており、同社も2022年に競走馬のクローン第1号を産み出し、「壮壮(ジュアンジュアン)」と名付けたそうです。
また、アメリカでは絶滅危惧種をクローンで蘇らせる活動もしているようです。
(ここまでは、ホントの話)
絶滅危惧種の再生とか、優秀な盲導犬の生産とか、一見聞こえの良いことを謳っても、生命倫理という意味で、超えてはいけない一線を超えていやしないかと、考えてしまいます。
(ペットについては、それ以前に、ペットショップで売買すること自体の是非も問われています。)
でも、愛犬をなくした飼い主さん、何が何でも買ってお金を儲けたい馬主さんの気持ちもわからないでもない。人間に適用されるのも時間の問題かもしれません。
倫理だのヘチマだの言わずに、金儲けの為なら何でもありの中国、一部のお金持ち以外は全部平等に貧乏、まさに自由と民主主義のお手本、見倣いましょうか。
SinoGeneの米継東(ミー・ジードン)最高経営責任者(CEO)は、次のように語っていました。
我が社では、ペットや競走馬だけでなく、絶滅危惧種ホッキョクオオカミのクローン作成にも成功しており、野生動物種の保護、生物多様性の維持、環境保全に協力しております。
人間のクローン化の技術も確立しており、あ、これ以上言うと、逮捕される、オフレコにしてください。
今、研究していることは、人間のジェノムの一部をペットに植え付ける技術で、人面犬などを世の中に送り出せる日も近いと思います。
日本からもペットのクローンを発注しているケースもあるようですが、日本では、医療用などごく限られた分野以外ではクローン作成は認められていません。
でも、外国産のお肉を買ったら、「遺伝子組み換えやクローンではありません」と表示があるかどうか、確認してくださいね。