ふと気づくと前あったビルがなくなっていて更地になっていたり、別のビルがたっていたり、入れ替わりのスピードには驚かされます。
解体の手法など、よくテレビで紹介されていますが、アメリカのように爆薬をつかって一気に解体するのではなく、実に丁寧に片付けられています。多分この技術は世界一。
ところで、この解体されたコンクリや鉄筋はどこでどう処分されるのでしょうか。膨大な量ですよね。鉄筋部分は多分溶かしてリサイクルされるのでしょうけれど、コンクリは? 埋め立て?
大手解体業者(大手建設会社でもある)の小林組さんに、聞いてみました。
そうですね、金属や木材、コンクリートは分別され、リサイクルされます。金属や木材は想像がつくと思いますが、コンクリも、慎重に分別、洗浄したあと再利用できるように細かい断片にして、新しい建築に使われます。
そうやって多くの廃材がリサイクルされるのですが、どうしても残るものは、処分場に廃棄されていました。
されていました、と過去形で申したのには理由があります。
当社の廃棄技術研究所では、シロアリを沢山飼っており、品種改良の結果、これらを食べてくれる品種を開発しました。このシロアリと微生物との働きにより環境負荷のない形で自然界に放出することができるようになりました。処理工場で無数のシロアリがムシャムシャと食べており、工場の入口にはいると、その音が聞こえてくるほどです。
いえ、お見せするわけには行きません。これは企業秘密として厳重に管理されております。
実はこれには、悲しい過去がございまして。
そう、ご想像のとおりです、間違って新築ビルにもちこまれてしまったことがありまして、どうなったかって....これ以上聞かないでください。いえ、ここはオフレコにしておいてください。絶対にですよ。