4月4日配信のデイリー新潮によると、
大谷翔平選手の活躍の陰には表には出てこない多くの努力があるはずだが、我々でもマネできそうなのが「睡眠力」ではないか。大谷選手は小学生のころから今に至るまで「よく眠る」ことを心がけてきたことは比較的知られた事実である。その平均時間は1日に10時間とも12時間とも伝えられている。もちろん量のみならず、質もまた充実しているようだ。
とのこと。
さて、我々一般人はどうか。
OECDが2020年に行った調査によると日本人の平均睡眠時間は7時間22分とOECD27カ国中で最低です。7時間もあるから良いではという声も聞こえそうですが、これは赤ん坊も年寄りも入れての数字。最新の「国民健康・栄養調査」では30台の42%、40代の48%、50代の51%は6時間未満とのことで、理想の睡眠時間が何時間かは人や年代にもよりますし諸説ありますが、「睡眠負債」という言葉があるように、毎日少しずつ睡眠不足が借金のように積み重なっていくと、生活習慣病やうつなどの心身の不調となっていつかは返済を迫らるのだそうです。
(ここまでは学説の真偽はともかく、一応ホントの話。)
何でも商売のネタにする、医薬品業界、サプリメーカー、寝具メーカー、宗教団体、詐欺師などは、いろいろな触れ込みで、売り込みをかけていますが、睡眠環境改善方策や、栄養を補給するサプリメントは山ほどあるのに、睡眠のかわりになる薬ができたという話は今のところ聞きませんでした。
ところで、人間は10%しか使っていないという話をお聞きになったことがあるかと思います。もちろんこれは都市伝説で、脳の一部でも切り取れば弊害がでるように、ずうっと使わないというわけではなく、何日間にわたって、順番に10%(かどうかわかりませんが)を使いまわしているようです。
最新号の中華医学ジャーナル誌に掲載された論文によると、この点に目をつけた中国の珉珉博士は、鍼灸と漢方薬の併用でこのローテーションを人為的に操作、全く寝ずに8時間分の睡眠と同等な効果を発生させることに成功したとのことです。
博士によると、10%しか働いていないのに脳細胞の全部を8時間も休ませるのは無駄であり、シフト制度を効率的に運用すれば良い。右脳と左脳をシフト制で順番に使い、片方を休ませれば眠る必要はなくなることになる、とのこと。
これについて、一部のブラック企業が関心をしめしているが、残念ながら今のところまだ実用化には至っていない。
中国人民解放軍の釣魚群島守備隊(日本名尖閣諸島侵略部隊)の兵士でテストを開始したところ、確かに眠る必要がないので軍務には最適だが、理屈ばかりこねるときがあるかと思えば、妙に感情的になったり、兵隊の性格がくるくる変わって困る、何よりも困ったことは食事を1日5食要求してくることだ、とあまり評判がよくない。今後の改善が望まれる。