12月にはいって、秋には盛んに咲いていたセイタカアワダチソウも元気が衰えてきました。
なんでみんな私のことを嫌うの? コスモスはいいわよね、皆から愛されて、畑までつくって観光客が見に来たりする。
仕方ないから、自助努力で仲間ふやして、一面の花畑にしたにの、それなのに皆、眉をひそめる。
見て見て、一面黄色、ひまわりに負けないわ。きれいでしょ。
役にもたっているのよ、鳥も喜んでくるし、ミツバチなんか私達の蜜、美味しいって喜んでくれるわ。
ミツバチ飼っている人は、「セイタカアワダチソウ蜜」じゃ売れないから、百花蜜ということにしているみたいだけど。
それなのに、私達、花粉症や喘息の原因だなんて、これってブタクサさんと取り違えた風評被害よ。絶対。
セイタカアワダチソウは北米原産、戦後日本に持ち込まれ、その繁殖力の強さから、要注意外来生物(外来生物法),日本の侵略的外来種ワースト100 指定種となっているみたいです。
根から他の植物の成長を阻害する毒「cis-DME」を出すアレロパシー作用により周囲の植物を排除するので、一面にはびこるのはご存知のとおり。
喘息やアレルギーの原因として嫌悪されてきましたが、実は、虫媒花で風で飛ぶわけではなく、人には無害、それどころか、薬効もあるようです。
葉には炎症を緩和するフラボノイドが含まれているため、ヨーロッパでは葉を潰して虫刺され治療や怪我の止血や洗浄液として用いられ、アメリカではネイティブアメリカンが、整腸剤や風邪、怪我に民間薬として利用、中国でも一枝黄花(いっしこうか)という呼び名の漢方薬でもあるといいます。蕾や葉を日干して細かく切り刻んで作る入浴剤は、アトピー症に対しても効果的なんですって。
よし、そんなに増えるなら、食ってしまえとお考えの方、おられませんか。(いるわけないか)
キク科ですから、食べられます。花や新芽を茹でてお浸しや胡麻和えなどに調理するか天ぷらにすれば美味しく食べられるという人がいますが、春菊をもっと強烈にしたような香りが強いんだそうです。 (ここまで全部ホントの話)
でも、最近、いつのまにか、減ってきましたね。
なんでも、自分の毒でやられてしまったのだそうです。
いいえ、ちがいます。奴らの戦略。油断させておいてそのうち仕切り直し、名前が少し長ったらしいからセイカと改名、次の機会に、再デビューすることを目論んでいます。
秋の風物詩セイカ、路端を黄色く彩るセイカ街道、見渡す限り一面のセイカ畑、これらを求めてツアーが組まれ若い子がカメラもって集います。もちろん花屋さんでも沢山売られ、結婚式のブーケにも組み込まれたりします。
花言葉は、ライバルを排除。