嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

緑化原理主義宣言

神宮外苑再開発の話はご存知の方も多いかと思います。

 

 

明治神宮(内苑)は明治33年に国費で建てられたものですが、「外苑」は大正15年、民間有志で結成された「明治神宮奉賛会」により、国民より寄付金を募り造営され明治神宮に奉献されたものだそうで、イチョウ並木などが有名です。

 

再開発は、三井不動産、宗教法人明治神宮独立行政法人日本スポーツ振興センター伊藤忠商事などがすすめるもので、樹木約1000本を伐採、あるいは移植し、高層ホテル併設野球場、屋根付きラグビー場のほかに超高層ビルも建設される計画のようです。

 

まあ、こう聞くと、金儲けのために、歴史のある景観、大事な自然環境をこわすな、という動きがでてくるのは当然。だれでもがそう思うことでしょう。

 

ただ、それぞれ理屈はつくもので、明治神宮側にいわせると、神宮の運営に必要な費用の8割が外苑のスポーツ施設などからの収入に拠っており、施設の老朽化などにより、建て替えざるをえない、この機会に植樹もして新しいコンセプトで時代にふさわしい美しい景観をつくるのだ、とこうなります。つまり、これやらせてくれければ、内苑もふくめ神社が維持できなくなる、緑豊かな神社の保全もできなくなっちゃうよ、ということですか。

 

この理屈を丸ごと肯定するわけではありませんが、確かに、全国の社寺の緑の恩恵を受けていながら、その経済面には無頓着、誰も檀家や氏子になってこれを支えないでおきながら、費用捻出のため、神域を減らしたり、駐車場を始めると、緑がなくなるとクレームするのは無責任かもしれません。

 

件の再開発計画は、知識人、文化人、一般の反発が大きく、加えてユネスコの諮問機関「イコモス」が、「ヘリテージアラート(文化的資産が直面している危機に対して、保全と継承のために出される声明)」を発するなど、反対の声がたかまり、東京都は一時ストップをかけたようです。

 

勢いを得た、市民団体は、「もっともっと緑を、緑の伐採はすべて反対」の声を高め、これを受けて東京都は、今まで行っていた街路樹の剪定、道路脇や公園の雑草の刈取りは行わないことを決定、また一般家庭に対しても庭の駐車場化や草取りを禁止することを決定いたしました。

 

鬱蒼としげる街路樹、ムクドリやカラスの楽園、歩道は木々が四方八方に伸ばす根っこで山道をあるくような趣を与えてくれます。道路脇は公園にはクズやヤブカラシをはじめとした、様々な植物が生い茂り、いろんな昆虫が引き寄せられてきます。

道路も狭くなり交通標識もよく見えないので車もゆっくり走ります。経済効率優先でスピードを求めるのはやめましょう。我々は緑を選択したのです。緑豊かな、本来の自然の中で生きていこうではありませんか。