爬虫類ってだいたい嫌われ者ですが、まあまあ好かれるのはアマガエルくらい。
でも、ヤモリって可愛いとおもいません? 10センチちょっとで、指の先にある吸盤をつかって家の壁を伝い歩く。夜行性なのであまり目立ちませんが、町中でも家の物陰なんかでお目にかかることがあります。
古くから家に出るゴキブリなどの害虫を食べてくれることから、「家守」として親しまれてきましたようです。あまり鳴かないが、ストレスや気分によって、威嚇のための「ケケケ」や「ケッケッケッケッ」という鳴き声をあげるそうです。
私、かって東南なジアの熱帯で何年か生活したことがあるのですが、夜になると光に集まってくる虫を狙って、たくさんのヤモリが、ベランダの壁やガラス窓にはりついていました。
日本のヤモリは小さく、あまり鳴きませんが、東南アジアに生息するトッケイヤモリは、30センチくらいあり、求愛のために「トッケイ!トッケイ!トッケイ!」とまるで鳥のような鳴き声をあげます。鳴き声に由来してか、ゲッコーとも呼ばれます。結構大きな声で最初、驚きました。
(ここまでは、個人的な感想は別として、ホントの話)
話かわりますが、人間の声色を真似る鳥がいますよね。
オウム、インコ、九官鳥などがそれで、うまいことものマネして愛嬌をふりまいています。
野生のものでは、逃げ出したセキセイインコなどのほか、実はカラスも結構ものまねができる。
ここに目をつけたのが、東京、南北区区長選挙に新しく立候補した石原候補。
カラスに訓練をほどこし、自分の名前を連呼する作戦をくりひろげました。
狙いは当たって、名前は大いに浸透し、選挙違反にもなりませんでした。
ただ、残念ながら落選、どうもカラスは嫌われ者なので逆効果だったようでした。そう言えば昔、同姓でカラス大嫌いの知事がいましたね。
一方、この話を伝え聞いた、沖縄知事選挙の新人候補、ジャニーさん。
爬虫類は鳥類の先輩、インコにできてヤモリにできないことはなかろう、というわけで、ヤモリを集めて大特訓。折から温暖化で、上陸してきたトッケイヤモリも布陣に加え、大宣伝舞台を県内にばらまきました。
夜ごと夜ごと、ケケケジャニー、ケケケジャニーとやらかすのですから、睡眠学習の効果新たか、県民たちの潜在意識に刷り込まれました。沖縄の人のこだわらない性格もあって、次回の選挙は現職危ないのではと囁かれております。