サッカーなどの人気が高まり、プロ野球はかってほどの人気はなくなりましたが、今回、9月に入って負けなしの11連勝、圧倒的な強さで阪神タイガーズがセ・リーグ優勝を勝ち取りました。
(その後、祝賀会のビールの飲み過ぎで12連勝はかなわなかったようですが。)
ココで、関東では阪神ファン以外ではあまり知られていなかった「アレ」という言葉が、NHKニュースはじめ各メディアで紹介され全国的な話題となったようです。
もともと岡田監督が使い始めた言葉らしいですが、今まで、好調できてファンも選手も「優勝」を意識しだしたとたんに、勢いを失ったということの繰り返しに泣いてきたタイガーズファンの切ない思いからくる表現。トラぬ狸の皮算用、阪神半疑などでトラウマをもった選手たち、ファンたちは、本当に「優勝」がきまるまで「優勝」という言葉をタブー視し、「アレ」という言い方をしてきたというわけです。
この気持ち、タイガーズファンならずともわかりますね。言霊信仰でもないですが、口に出した途端に夢が消えてしまう、そういう験担ぎをしますよね。
これから、この種の言葉、各方面で多用されそうです。
(ある会社で ~単なる失語症の例)
社長: 皆も知っての通り、我が社は重大な岐路にある。全社員一眼となってアレをめざそう。
営業部長: アレのためにも、全員でナニをソレして頑張って欲しい。
企業でやる分にはよいのですが、国会答弁でも多用されそうです。
(国会にて ~意図的なごまかし例)
議長:総理大臣岸田く~ん。
首相:お尋ねについて、我が国では、ナニが最も重要ま課題であり、アソコは是非とも守り抜く覚悟で臨んでおり、諸般の情勢を慎重に見極めた上で、アレをソレして行うところであります。
(恋人たちの会話 ~以心伝心)
ねえ、アレどう?
いやーん、アソコ、アレなのよ。だからココにナニして。
アレアレ。
話が落ちました。コレ、ナニでした。すみません。