大阪といえば、ユニバーサルスタジオよりも何よりも、くいだおれの道頓堀。
最近は梅田スカイビルとかあべのハルカス、海遊館なんて新名所もありますが、なったってくいだおれの街。それから香港にもまけない大型看板の数々、あれを見ているだけで心踊るものがあります。
「くいだおれ」という食堂自体は10年以上前に、老朽化等の理由で閉店されていますが、看板スターのくいだおれ太郎人形は復活を求める声に応えて、今も道頓堀中座くいだおれビルで、ご本人のみならず関連グッズを携えて大活躍しています。
私は、2年前、関西に用事があって、久しぶりに道頓堀でおいしもの食うかと、立ち寄ったのですが、本当に驚きました。有名なグリコの人形は健在でしたが、文字通り火が消えたよう。
めざした、フグ食べたいなと、「づぼらや」を探したのですが、コロナ禍で2020年に閉店されていたことを知らされました。大阪の人は新しい物好きだけど、思い切りも良い。
その道頓堀が大復活しそうです。
コロナ禍に一応の終止符が打たれたのに加え、インバウンドの復活。
外人眼光客が大勢戻ってきてこれをあてこんだ華僑系免税店のラオックスも復活したようです。そして、ついに今回、中国(中華人民共和国)の日本などへの団体旅行解禁、期待がたかまります。
それだけではありません。
道頓堀と聞いて連想するもののひとつに、道頓堀川へのダイビングがあります。
発端は、1985年、「阪神が優勝したら、道頓堀に飛び込んだる」と約束していた落語家が、嬉しくも賭けにまけて飛び込んだことだそうです。
その後、2003年の優勝時には4,000人が飛び込んだそうで、野球以外にもことあるごとに飛び込みが続出しているそうです。
その阪神タイガーズですが、2003年、2005年、と優勝したあと鳴りを潜めていましたが、今年、例年調子を落とす夏場も元気で、どうです、そろそろ飛び込みの練習をしなければならないと考えている人が増えてきました。
行政府も対策に着手しました。道頓堀川の大規模なしゅんせつ工事と、水質向上に努め、いっそのこと、夏場はプールとして開放しようという方針で工事をすすめております。
大阪府警は、「危険ですから飛び込まないでください」というアナウンスが却って、飛び込みを煽るという反省から渋谷警察署のDJポリスの出張を求め、目下、大阪弁の特訓を施しています。
余談ですが、阪神が優勝すると株価が上がるというジンクスがあります。
あいにく、統計のもとになる母数が少ないので断定的なことは申せませんが、前年からその年の年末までの日経平均終値の年間騰落率は1985年にプラス13.6%、2003年に同24.5%、2005年に同40.5%と、いずれの年も上昇しています。
道頓堀界隈の業者さんや阪神ファンだけでなく、今年への期待がたかまります。
(筆者の個人的趣向に偏した記載があり一部の野球ファンに方には不快感をあたえたかもしれません。反省はしておりませんが、こころよりお詫びもうしあげます。)