もう12月になってしまいましたね。
お店でジングルベル流すのやめてほしいもんです。ただでもせわしない気分になっているのに、ホント急かされる。
1年の終わりを12月31日なんて誰が決めた。月日は普通に回っているんだから、暦もロールオーバー式にしてくれたら良いのに。
わたし、まだ年賀状やめられないでいます。
本来は、毎年のけじめとして、正月2日に訪問し合うのがしきたり、これを簡略化するために編み出された仕組みのようですが、まあ、お世話になった人へのお礼の気持ちを新たにするのと、久しぶりに知人の消息を伝え合い、お互いの無事を祝う、そういうものだと思っています。
でも儀礼化しただけのやりとりも多く、面倒くさいばかり。第一、忘年会で会ったばかりの友人にご機嫌伺いのハガキだすなんて間抜けですよね。
そんなわけで、やめたいのですが自分からやめても相手から来るし、来たら返さないと失礼、年配の方なんかから「もうしんどいんで今年限りでやめます」なんて言ってこられたり、喪中のハガキが来たら、あ、出さなくて済む、もっと来ないかななんて思っちゃったりしています。
そんなわけで、さあどうしよう。12月15日が受付開始、「筆まめ」やパソコン、プリンターが勝手に刷ってくれるので、そんなに手間はかからない筈なのですが、この一手間が心の負担。やめよかな。メールに代えよかな。
同じ思いの人も多く、また、EメールやSNSの普及もあって発行枚数は年々減少の一途。
2003年の44億6千万枚をピークとして、直近14年間は毎年減っており、2022年(2023年用)は16億8千万枚。一人あたり(赤ん坊も含む)で見ると、2003年が34.9枚、それが2022年には13.4枚。これ、企業などが沢山出すのも含めての数字です。
郵便局でもこの問題に頭を悩ませています。
日本郵政の会議室
ー 11月1日に売り出したんですが、全然うれていませんね。
― コロナ禍の不安心理、寂しがりで少しは減少幅が減っていたのに、今年は去年のように1割減では収まらないかもしれません、10億枚がいいとこかもしれませんね。
― それに配達アルバイトも集まりそうもありません。1軒あたりの配達枚数が減っても1日で一斉に配達しなければならないから、どうしても集めなければ困ります。
― 売上が減っているのに、元旦で、日当はずまないわけに行かない、なんとかしなければ。
― いっそ、来年からは年賀状やめて、クリスマスカードへのシフトをすすめるキャンペーンをしてはどうでしょうか。クリスマスカードなら若い人も気軽に出すかもしれない。かさばるので郵便料も高く取れる上、特定の日に配る必要はない。
― クリスマスカードはクリスチャンに出すもの。信徒でもない人に「メリークリスマス」なんでカード出すのは宗教にルーズな日本人だけだ。うちが率先してそんなもの奨励するわけにはいかんだろう。
― そうですね、八百万の神のいます国ですもんね。
― そうだ、七福神宛に年賀状を出してもらう、そうするとご利益がでるってのはどうでしょうか。宛先を印刷したハガキを7種類売り出して、出してもらう。一応どこかの神社の絵馬のとなりに奉納して、あとはシュレッダーするだけで、仕分けの手間も配達の手間もかからない。お年玉も神様がくれるからうちで用意する必要ない。あわよくば今までの7倍売れる。
来年からは、マックス7枚、お好きな神様のハガキを買い求めて、裏の空欄に自分のお名前と願い事を書いて投函するだけです。
勝負事のお好きな方は、勝運・勇気の神様毘沙門天さま、豊作豊年、商売繁盛がお望みならば農業・漁業・商業の神様、恵比寿さん。(えべっさん)
お若い方は、子宝、良縁を司る布袋さま。学業成就なら芸術・学業の神様、弁財天さま。
やっぱりお金だよねというお方は、幸福・財宝・健康の神様、福禄寿。
そしておとしよりは、何と言っても長寿の神様、寿老人。
えーと、ボケ封じは? 当局はそこまで責任持てません。