自己顕示欲って魔物ですね。
最大のイジメは無視することって言います。確かに、嫌われるより無視される方が辛いです。
これ、種族保存本能からくるのですかね。おとなしい草食動物でもメスをめぐった争いには壮絶なものがあります。武闘でなくても孔雀のようにキレイに飾ったり大きな声で吠えたり、ダンス踊ったり、メスの獲得に全エネルギーを注ぎ込み、ジョブが終わったら大人しく死んでいく。
動画発信のため高所から転落したり、不審な行動して撃ち殺されたり、変なもの食べて死ぬ事故が時々報じられています。これも自己顕示するつもりがやり損ねて人生おわりにし、いっときニュースの片隅に載るだけで終わってしまった例ですね。
最近のニュースに「ニューヨーク、地下鉄サーフィンで死者急増」ってのがありました。なにかと思ったら、今年1~6月の間、地上を走っている地下鉄の屋根に人が乗るケースが450件超確認され、うち3人が重症、5人が事故死を遂げたとのことです。死者のうち4人が14~16歳だったそうで、「地下鉄サーフィン」の様子を映した動画がソーシャルメディアで人気を集めているためこれを模倣して、短い生涯を閉じたというわけです。さすがアメリカ、厨二病もスケールが大きいですね。
対応策について話し合われました。
ー ビシビシ取り締まるべきです。おいそこの人、やめないと撃つぞとか。
ー そういう人たちって潜在的に自殺願望があるんです、死にたいなら死なせておけばよいのでは。
ー おっと、そんな発言、表に出たら大変ですよ。第一、巻き添え食う人も出るし、後処理て大変な手間、費用がかかる。
ー 逆手にとって、電車の屋根に乗る人募集、生存確率50%なんて宣伝うったら引いてしまうのでは。
ー バカ、本気にするやつがで続出するに決まっている。50%なんて書くと冒険心をくすぐる、本当に死なれたら訴訟をうけるぞ。
ー とりあえず、電車の屋根をとがらせるか、ツルツルにして登れないようにしますか。
ー そんな金どこにあるんだ、それにビルの屋上やベランダでパフォーマンスする奴はどうするんだ。
ー ネット住民から非難の声があがるように誘導しては。
ー 奴ら、目立ちたくてやっているんだ、Youtubeは広告収入狙いにきまっている。バズったら思うツボだ。
ー やめろと言ってやめる相手じゃないから、SNS側で受付しないようにするか、投稿しても投稿しがいないようにすればいいのですね。
と言うことで、とりあえず、グーグルやTiktokなどSNS運営会社の協力を得て危険動画をAIで判定、動画投稿者アカウント名は匿名にし顔にモザイクがかかるようにしたそうです。
(ニューヨークではグーグルやティックトックなどのIT企業と協力し、関連の動画の削除も進めており、既に2600件の動画や写真が消されたとのことです。)