7月にはいりました。来年の今頃、いよいよ新しいお札がでるようで、必ずしも縁の深かったとは言えない諭吉さんともお別れの時が近づいております。
1万円札は渋沢栄一、5千円札の津田梅子、千円札の北里柴三郎をひき従えての登場、キャッシュレスの時代とはいえ、早く、そして何より、沢山私のところに来てほしいものです。
福沢諭吉は、1984年に登場、それまで1930年から王座の地位にあった聖徳太子に取って代わりました。それから早いもので、40年たちます。
その間、5年毎の消費者物価上昇率を見ると、
1980年 7.8 1985年 2.04
1990年 3.07 1995年 -0.09
2000年 -0.69 2005年 -0.29
2010年 -0.74 2015年 0.80
2020年 -0.03 そして2023年 2.73 (年平均値 単位% 出典IMF)
どうです、日銀はインフレ目標2%とか言って、物価があがらない=良いこと、ではないようですが、福澤さんはこのデフレ時代に我々とともにあったというわけです。(個人的にはあまりご一緒できませんでしたが。)
ご存知のように氏は日本資本主義の父とも称され、無私の心で、経済の発展、国民福祉に貢献した方ですが、皮肉なことにことインフレに関しては、どうもご登場のタイミングが微妙。
大方の見るところでは、これから、インフレの時代に突入しそうです。
さて、氏の運命やいかに。
なお、福沢諭吉は使えなくなると騙して、85%で高く引き取りますと言って回る新手の詐欺が横行していますが、騙されないようにしてください。
また、税務署対策で旧札を沢山埋め込んでいる人は、早めにじゃんじゃん使って経済の活性化にご協力ください。捨てる場合は、燃えるゴミです、資源ごみではありませんので、お間違えないように。
それにしても、紫式部の2千円札、不遇で可哀想ですね。箱入り娘になったと言えば聞こえがよいですが、不倫して干されたのかな。
(追伸: 日本銀行のWEBサイト、お札にまつわるいろいろ面白い話が載っていますので、こんなくだらないサイトみているより、ずうっとためになります。)