新聞を開くと、興味のある記事だけでなく、全く興味のない記事が多いし、いろいろなオピニオンや紹介記事など読んでていて気分を害するものも沢山あります。新聞やめようか、となります。
そこにいくと、ネットでニュースや掲示板など見ていると、大体自分の興味のあるニュースが多いし、解説なども自分の考えにあったものが多く、快適です。
広く知られた話ですが、ネット環境ではアルゴリズムがユーザー好みの情報を選り分けてくれるからです。
新聞離れ、売れ行き不振、広告減について危機感をたかめている夕日新聞社は、このたび、電子版でオーダーメードの新聞を届けるサービスを開始しました。
発表によると、
当社はいままでも読者の皆様におもねる、いや、顧客本位の記事を書くことを心がけて来ましたが、このたびみなさまの閲覧履歴を解析し、お好みにあわないニュースは報道しない(報道しない自由)、お好みのニュースは、真偽の不確かなものについても、末尾に「~か。」「~へ。」「~と思われる。」などを多用することにより、前広に、大々的に報じることとしました。また、論説記事につきましては、お客様の「いいね」やコメントを反映して掲載することにし、今まで以上にお客様本位の誌面を届けることとしました。
読者のみなさまの個別のご注文にも応じます。この機会に是非、夕日新聞をご愛読ください。
(補足) ご参考までに小むづかしい理屈 折角調べたから書いておきます。
「フィルターバブル」という言葉があるそうで、アルゴリズムが検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、コンテンツを選り分ける「フィルタリング」機能、そして、見たいだろうと思われる最適化されたコンテンツを提供する「パーソナライゼーション」機能があり、結果として見たい情報が優先的に表示され、ユーザーの好まない情報からは隔離され、自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという状況を指すのだそうです。
もともとネット上では、同じ思考や主義を持つ者同士がつながりやすく、「サイバーカスケード(カスケード=階段状に水がながれおちる滝)」と言って大きな世論の流れをつくりやすいという特徴があるそうで、これらの結果、自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくる「反響室」のようなサークルで同じような意見を見聞きし続けることによって、自分の意見が増幅・強化される「エコーチェンバー(反響室)現象」がおこると言われています。