嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。(2023年3月現在試行中に付き申し訳ないですが、「amebaブログ」と重複投稿中です。)

高齢者たちがお金を握って離さない件

高齢化社会、それから若年層の貧困化がいわれている我が国では、人口の3割をしめる高齢者(65歳以上)が個人の消費支出の4割をしめているのだそうです。

将来のある若者の消費は社会の活性化、再生産につながるいわば投資、若い人たちにこそ豊かな消費生活を送っていただきたいところですが、高齢者に(できれば国内で)どんどんお金をつかっていただき、経済の活性化につなげてほしいところです。

 

その高齢者たちですが、老後に備えてためた金融資産が、80歳を過ぎても平均で1~2割しか減っていないことが内閣府の調査でわかりました。


年齢別でみた世帯あたりの金融資産額は年齢を重ねるにつれ右肩上がりに増え、定年時の60~64歳にピークに達し平均保有資産は1800万円強になります。
そして65歳以降になると、その資産を取り崩す動きが出るものの、そのペースは緩やかで、85歳以上でも1500万円強と減少率は1割台半ばにとどまっているのだとか。

 

金融資産というと株も含むわけで、株価が上がっている現在、資産は減らないのは当然かもしれませんが、預金に限って言うと、年齢が高くなっても残高にほとんど変化はないということがわかりました。

 

当然、自分のお金ですから、とやかく言われる筋合いはないのですが、病気のリスクは増える中、収入は見込めないのですから、「長生きリスク」を考え不安になるのは当然のことです。

 

そこに目をつけたある介護施設が、金融資産3千万円以上の高齢者を対象に新しいビジネスを始めました。一種の長生き保険です。

お持ちの資産は全部お預かりします。

その全額を平均寿命(男性は81・09歳、女性は87・14歳)の5年後まで、計画的に、しかしご自由にお使いください。

あなたが今75歳で3000万円お預けなら、男性の場合3000万÷(81+5-75)=毎年270万円、女性なら176万円、これに年金などを加えると豊かな老後生活がおくれます。

めでたく平均寿命+5年に達した時、残金は当施設の共通ファンドにくりいれさせていただきます。不幸にしてそれ以前にお亡くなりになったら、そのお金は共通ファンドに繰入れ、運用益と多少の手数料を加減したあとターゲット年齢以上生きられた方の生活費に充当させていただきます。

 

ー 社長、こんなスキーム大丈夫ですか。3千万も資産をもっている方々は総じて長生きするのでは。

ー 大丈夫、そうそう節約癖はぬけないし、ボケてきたらお金使えなくなるって。みんなたんまり残して相続争いなど何の憂いも残さず極楽往生。うちは大儲け。

ー なんか、どこかの宗教団体みたいになってきましたね。

ー とんでもない、慈善団体みたいなもんだ。中では酒やタバコをほとんど原価で販売、食堂のメニューだって人気メニューのオンパレード、朝はマーガリンたっぷり塗った厚切りトーストに付け合わせのソーセージ、昼食は背脂たっぷりのラーメン、3時のおやつにはたっぷりの油で揚げたドーナッツ、コーラなど清涼飲料は飲み放題、夕食はフライドチキンにかまぼこか塩鮭、たっぷりのお漬物。お酒が進みそうなものばかりだ。

ー なかなか良いですね。社長も時々はみなさんとご一緒するのですか。

ー まさか、長生きしたいからね。