暑い日も、雨の日も、随所で宅配トラックが走り回っています。
一時は、走っている佐川便の飛脚にさわると良いことがある、なって迷信が流行り、さすがにこれは危険なので誰もやらなくなりましたが、宅配トラックって子どもたちに人気ですね。
子供だけでなく、主婦の間でも宅配ドライバーさんたちは人気のようです。
だって、欲しがっていたもの届けてくれるので条件反射でパブロフの犬、思わずヨダレがでてしまいます。第一制服着てキビキビ動き回っているのかっこいいですよね。大昔、各家庭に酒屋さんなんかの御用聞きがまわっていて、奥様方は若いお兄さんたちとのしばしの会話を楽しんでいたものですが、その代わりでもあります。
ところで、トラックのうしろには、責任を明確化させるために、ドライバーの名前が貼られています。だから、覚えられて、あ、クロネコの加藤さんが来た、なんてふうになります。
で、そこに目をつけたのが、来たるべき選挙に備えている立候補予定者たち。
衆議院選挙に立候補予定の新人、佐川やまとさん。
名前が名前だけに良いことを思いつきました。
運転手不足に悩んでいる宅配業者にかけあって、臨時運転手にやとってもらおうというわけです。もちろん、後部にある名前の部分は、普段のものの10倍はあろうかというもの。
それだけでなく、横腹にも大きく、皆様に幸せを届ける佐川やまと、なんて具合に。ペリカン便なのにそういう名前だから仕方ない。
でも問題がおこりました。
いえ、公職選挙法は問題ありません。別に選挙運動しているわけじゃありませんから。
子どもたち、主婦たちの間で人気が高まって、しめしめ作戦大成功、選挙は勝てると思っていたのですが、やっているうちに心境の変化。選挙は勝てるかわからないし、当選したらしたで次の選挙に備えて支持者たちの無理難題を聞き、有権者にごまをすらねばならない。そして金集めも大変。政治家になって嫌われるよりいっそこのままが良いのではないか。