(暗い話につき注意)
旅行好きの私、実はこの日、ポーランドのアウシュビッツ収容所跡を見学予定で、この記事は予定稿です。
ホロコーストという言葉、もともとは「大虐殺」の意味の言葉ですが、今は、1930年代から第2次世界大戦終了までの間、ナチスドイツおよび協力者によるユダヤ人約4~600万人に対する組織的な迫害および虐殺のことを指し、ヨーロッパ人はじめ多くの人に知られた言葉となっています。(ちなみに、広島県福山市にもホロコースト記念館があるそうです)
歴史的背景は古く、ユダヤ教徒(ユダヤ人)は歴史の古い段階からキリスト教徒たちによる迫害を続けられてきましたが、ナチスはユダヤ人問題に決着をつけるのだとして各地にユダヤ人居住区「ゲットー」をつくり劣悪な環境に押し込め大勢を死に至らしめたり、占領地各地で大量虐殺をおこなうなどユダヤ人迫害・虐殺を展開してきました。そしてその一環で、ポーランド国内だけでもアウシュビッツを含む5つのユダヤ人収容所を設け凄惨な皆殺しを実施、ここだけでも270万人を殺害してきたと言われます。
詳しくは当日見学(おそらくは目をつぶりながら)学ぶことになりますが、ここでちょっと考えました。ことを矮小化する気は毛頭ないのですが、ホロコーストによる殺害数って、歴史的にみてどのくらい多いのだろうか。
ということで、こんなサイトを訪問してみました。
*Maxの数字とMinの数字と、両者の相乗平均値があげられており、「相乗平均値」を示します。また、案件毎にとる範囲もさまざまですが、一部主だったものを転記してみます。
[ジェノサイド・民族浄化・迫害]
・ナチスによる東部総合計画(ポーランド侵攻や東ヨーロッパ再編) 23百万人
・アメリカ先住民虐殺 16百万人
・ホロドモール(ソ連によるウクライナなどでの人為的飢餓) 10百万人
・ホロコースト 5百万人
・三光作戦(日本軍および国民党軍による中国共産党殲滅作戦) 2.6百万人
[政治的粛清・弾圧]
・文化大革命 2百万人
・インドネシアでの再虐殺(1965年) 1.2百万人
[強制労働・奴隷貿易]
・アラブ人による奴隷貿易(7世紀から19世紀) 23百万人
・中国での労働改造(文化大革命時期) 20百万人
・大西洋奴隷貿易(16世紀から18世紀) 11百万人
[(失政などによる)病気・飢餓]
・中国大飢饉(1958-1962) 25百万人
・第二次世界大戦 23百万人
・英国統治下でのインド大飢饉 21百万人
[政治的指導者別]
・チンギスハン 41百万人
・毛沢東 38百万人
・ヒトラー 37百万人
定義やとる範囲がまちまちだったり、重複していたりしていて、未整理であることは否めません。
数字自体も、政治性の高い問題なので、いろいろな立場、うらみつらみ、偏見をもった方々がおられるわけで、どこまで信じられるか疑問です。上記Wikipediaも声の大きい人に引っ張られるきらいはあるかもしれません。ですからあくまでも、大体の姿をしるためだけの参考値です。
ということなんですが、まあ、すごいですね。
少なくとも引用した数字から見る限りでは、やっぱりヒトラーって凄い悪ですね。
それから、チンギスハンも含め中国大陸の「壮大さ」にも驚かされます。
民主主義の先輩であるはずの英国がインドでどんなに悪いことしていたか、アメリカでヨーロッパからの入植者が先住民をどれほど虐殺してきたか、これも驚きです。
今、心をいれかえているならいいのですが。
でも、数字じゃ伝わりませんね。1万人の被害者は百万人比べて少ない、下手すると誤差の範囲ということになってしまいますが、自分の身内1人はほかの何億人よりも重たいわけですもんね。
今、これを書きながら周りを飛ぶコバエに強烈な殺意を抱いています。別に刺すわけでもなく、直接的な被害はないのですが、煩くて叶わない。一匹なら、よく見ればもしかしたらかわいい顔しているかもしれませんが、一網打尽にする良い方法あれば教えて下さい。