宝くじの必勝法なんて本があったりします。
そんなもの全部インチキ。株や馬券ならまだしも、純粋な抽選で勝ちがきまる宝くじでは理屈から考えてもありえない。
もっと身近なところで、どうでもよいけど勝つと嬉しいのがじゃんけん。
プロ野球のドラフトなんかではじゃんけんで決めるそうだから馬鹿には出来ません。
じゃんけんは、人間の心理がかかわるものですから、そこいら辺をうまく理解すると、勝率は上がるはずです。
国会図書館のサイトに載っている「じゃんけん学」(稲葉茂著 こどもくらぶ編 舎人社 2015年)によると、じゃんけんの発症は、平安時代の「虫拳(むしけん)」という遊びが、江戸(えど)時代に「石拳(いしけん)」へと変わり、これが現在の「じゃんけん」になったと考えられているそうです。
一説によると古くは中国の「石挙」「虫挙」なんてのがあり、似た三すくみゲームはアジアのいくつかの国にもあるようですが、今世界的に伝わっているのは日本から伝播されたもののようです。
そのジャンケンですが、出される比率はある調査によると、
グー 35.0% チョキ 31.7% パー 33.3% と多少の違いがあります。
自分自身でも、面倒なときは握ったこぶしを開きたくない、ま、しかたないか、というわけで他のを出すときは、そのままダラーっと開くパー、これが面倒ない。チョキはちょっとハードルが高いので元気のある時に出す、とこうなり、まさに、調査結果と符合します。
そういうわけで、一番負ける可能性の少ないのはパーということになります。
でも、みんながそう思ったら元も子もないわけで、そこで重要なのは相手の見極め。
相手が元気の良い人、癖の強そうな人なら、チョキを期待してグー。
性格が明るい人の場合は、パーを予想してチョキ。
面倒くさがり屋だなと思ったら、握ったこぶしをうごかすわけないから、こっちはパー。
これ、結構あたりますよ。
あ、そうそう、相手が子供なら、お菓子を握らせてジャンケンしましょう。
もちろんこっちはパー。
大事なお菓子握っているからジャンケンに勝ってお菓子巻きあげちゃいましょう。
万一子供がパー出したらお相子。お菓子落とすから、拾って食べちゃいましょう。
なに、泣いてもかまうもんか。いじめじゃないです。人生経験をさせてやるのが親心ってもんです。