日本に住んでいてつくづく幸せだなと思うことのひとつが、食べ物とならんで様々なグッズ。
本当に、よく工夫されていて、かゆいところに手が届く。しかも日進月歩で改良されていく。
過剰品質になり、値段が高くなるかと思うけど、値段も安い。
良い例が、百均で売っているグッズやワークマンに並んでいる機能性衣類。
厳しい競争で、価格が抑えられ、結果的に賃金もあがらず、デフレを招いているという側面もあるでしょうけれど、この工夫、改善マインドは、資本主義と、現場主義の日本ならではのこと。ソ連型共産主義ではこうはいかなかったでしょう。
情報技術、IT分野では、外国に大きな遅れをとっているようですが、例えばiモードなんかは先駆的なサービスだったし、お財布携帯やスイカなどにつかわれるFELICAなんかは、残念ながら世界標準にもっていけなかったけれど優れたものだと思います。
それなのに、それなのに。
いつも腹が立ちます。
ホテルにとまり、やれやれとお風呂に行きます。
ペットボトルがならんでいるのですが、どれがシャンプーだか、リンス(コンディショナー)なのか、分からない。暗い風呂場で小さな文字、それも英語。特におしゃれな化粧品関係に多いような気がします。
知っているブランドならわかるけれど、目をこらさないとわからない。
えーい面倒くさい、シャンプーもボディソープも同じようなものだ、と割り切って、適当に洗っている自分がおります。
自宅に戻って、普段洗濯で愛用している「アタック」を見てみました。
表におおきく、アタック、そして、少ない水でもニオイ・くすみのない本来の白さに と書いてありますが、どこにも「洗剤」とは書いてありません。有名ブランドですし、この表現でもよほど鈍い人以外はわかるでしょうが。流石に裏には、小さい文字ですが、洗濯用合成洗剤と書いてありました。(ついでに言えば、日本語わからない人にはつかえないでしょうね。)
お風呂場だけではありません、この間も、充電器のワット数を見ようと思ったら、必要な情報が読めない。これは若くて目の良い人でも読めないでしょう。
そう思って色々なものをみると、どれもこれも必要な情報が小さくしか書かれていない。
食料品のボトルでも成分表示やメーカー名が読み取れない。使用方法などが書かれていない。
折角良いものをつくってくれているのに、ユーザーに伝わらなければ意味がない。
そういう声に応えて、新しいルールが出来ました。
ブランド名と同じ大きさ以上に、使用目的を書くこと。
例えば、日本語で シャンプー、メリット(メリットは大きく書いてくれています) ファンデーション、ディオール ワキガの匂い消し、リフレア ハゲの薬、ハゲーヌ なんて具合に。
それから、これは表示の問題ではないですが、砂糖には色をつけること。
そう、時々、塩と砂糖を間違えて、ひどい目に会うんですよ、私。