Yahooニュースが北海道放送の報道を紹介したところによると
7月18日北海道留萌市の国道で乗用車を運転中、制限速度を17キロ超える時速67キロで走行したとして、81歳の男が逮捕されました。取り締まりに当たった警察官に対し、名前を名乗らなかったり、免許証の提示を拒否したりしたためで、取り調べに対して81歳の男は「納得できないので、納得できる説明をしてほしい」と容疑を否認しています。
なにか大犯罪みたいに報道する必要はないわけで、その真意は何なのでしょうね。
私自身の感想は、北海道の国道で67キロ? 制限速度が50キロということは住宅地や通学路ではないと思うので、納得できないのはわかるというもの。
でも、Yahooの読者コメントを見て、驚きました。必ずしも一般世論の代表ではないでしょうけれど
、ほとんどの人が、そりゃ爺さん悪い、17キロでも違反は違反、おとなしく従うべきだとのコメントをしていたことです。 ヤフコメ民の約8割が男性で、30代・40代が全体の5割とのことですが、このお爺さんや団塊世代の変な反権力志向でなく、いい子が多いのですね。
毎年1万キロ以上車を走らせている私の実感では、最近、スピード違反の摘発が減った気がします。良い子が増えて無茶なスピードを出さなくなったこともありますが、当局のご努力が実ってスピードによる死亡事故件数が減ったことも一因でしょう。
2022年の全国摘発件数を調べてみました。
出典:事件・事故・災害アーカイブ (公的機関かと思ったらどうも高橋 寛之さんという個人の方が運営されているようですが、なかなか有益です。)
1 一時不停止 1,466,131 前年比(以下同じ)-122,497
2 速度違反 932,260 -132,558
(50km/h以上 12,396、50km/h未満 127,370、30km/h未満 192,311、25km/h未満 317,498、20km/h未満 282,555、15km/h未満 130)
3 通行禁止 697,682 -59,472
4 信号無視 521,829 -60,652
5 歩行者妨害 336,504 +10,708
6 携帯電話使用等 252,456 -38,279
7 追越し・通行区分 181,364 -21,282
(全体的に減っているのは、新型コロナのせい?)
納得感があります。一時不停止が(悪く言うと)一番やられる、スピード違反も15キロ未満ではほとんど摘発されないというわけです。(高速道路と一般道の区別はしらべていません。)
車載のスピードメーターは5-10%過大表示されるとのことなので、運転者の実感では、20キロ近くまでは、あまり捕まらない。このへんからジイさんの(みんな飛ばしていて自分は流れにのっているのに?)「納得がいかない」となるわけでしょう。
数年前一時停止違反で捕まり、ゴールド免許をとりあげられました。
このときは、見晴らしが良い交差点だったので腹たちました、だいたい停止線が手前過ぎて、左右見えない場所も多い。でも、以後、停止線では必ず停まるようにしたところ、納得がいきました。
左右から来る自転車、歩行者を早めに察知できる、再スタートするスピードも遅いので余裕をもって安全確認できる。なにより、一呼吸おく習慣がついて、安全運転度が高まった気がしています。
(ここまで、私見部分をのぞきほぼホントの話)
先日、高速道を走っていたらこんな表示がありました。
〈ここから登り坂、スピード低下に注意〉
まわりの車を見ると、制限80キロのところを、乗用車のほとんどが100キロ超で走っているのに、登り坂やトンネルの入口では、アクセルを踏めと。これはホンネでしょう。渋滞はみんなの損失なので私も賛成、ついでに追い越し車線の乱用をするなというのも賛成。
〈スピード超過による死亡事故が5割〉
同乗者との会話
そうよね、意固地に制限速度を守ってノロノロ走ると、流れを悪くして危険だわよね。
え、この看板、スピード超過するなと言っているんだよ
何言っているの、あなた統計の素養がないわね。いい? 死亡事故の残り半分がスピード超過していないってことよ。で、9割以上の人がスピード超過で走っているじゃない。だからわずか1割の人が死亡事故の半分を占めるってことよ。