めずらしく銀座にある焼き鳥屋さんに行ってきました。銀座なだけにさすがにお値段多少お高めでしたが、味もよくリーズナブル。おどろいたことに、アジア系の外国人が何組か行列をつくっていました。聞くところによると、ラーメン店なんかも外人さんが行列しているとか。
一風堂はじめ沢山のラーメン店が、欧米、アジアに店をだしているようで、本場で食べてみようということですかね。それとも、我々が「地球の歩き方」海外のお店を訪れるのと同じように「Lonely Planet」など旅行ガイドに載っているのかな。
日本旅行のリピーターになると、SNSを通じて情報交換し、こういう穴場探訪に喜びを見出すのでしょう。日本料理=寿司、天ぷらというワンパターンでなく、日本食の幅広さ、特にB級グルメ(失礼!)が広く理解されるようになることは嬉しいことですね。
このラーメン人気を受けて、危機感をつのらせているのが、パスタチェーン店です。最近、ジョナサンの店先で「盛岡冷麺はじめました」と書いた幟がかかげられていました。
ほかでも、今までのパスタ製造の工程に鹹水を加え、手延べすることで、ラーメンファンを取り込もうとする試みを始めました。今のところチェーン店だけの動きですが、いくつか紹介しますと、
カプリチョーザではトマトとにんにくのつけ麺が人気、
ジョリパスタは、チャーシュウの代わりにベーコンをつかい、卵、チーズをトッピングした汁麺、カルボナ麺がお得意です。
ポポラマーナは、アサリ、オリーブオイル、にんにく、唐辛子を惜しみなく使ったボンゴレビアンカラーメンが売りのようです。
壁の穴は、ボルチーニ茸とベーコンをクリームソースに絡めたらつけ麺が評判です。
サイゼリアでは、魚介類をトマトソースにからめた海鮮ペスカトー麺を、1杯100円の白ワインと一緒に食べるのが最高と言われています。
洋麺屋五右衛門では、明太子と釜揚げしらすなど海鮮をつかったペペロンラーメンを売り出しましたが、箸で食べるので、イタリア料理というよりイタリア風つけ麺といった風情です。
いずれも、ラーメン独特の鹹水が、普通のパスタにない色・味・食感を醸し出していると、なかなかの人気のようです。
いずれ、チェーン店だけでなく、お高く止まっている高級店でも取り入れられ、また、本場イタリアにも上陸するのは時間の問題でしょう。
ちなみに、純米吟醸酒ファンの筆者としては、ワインのかわりに日本酒も出してくれる日を待ち望んでいます。ラーメンにはあまり合わないと思っていましたが、イタリア風ラーメンなら白ワインのノリで合いそうな気がします。