この時期、梅の実がたくさん実って、樹の下に行くとなんともいえない良い匂いがします。
梅仕事という言葉があるように、この時期、梅干しや梅酒、梅ジュースをつくるのを年中行事に
している人も多いようです。
ところがです。
今年は、冬が暖かく、梅も早々咲いて、近所の梅林でも沢山実をつけていたので、満を持して近郊のJAを覗いてみたのですが、例年でしたらこの時期山積みされている梅があまり並んでいません。近所のスーパーでも出回ってきましたが、値段も激高。どうしたのだろうと思い調べたら、例年にない不作なのだとか。
原因は暖冬、例年より23日ほど早く開花、これがいけなかったのだそうです。
暖冬なら豊作になりそうなもので、ちょっと腑に落ちないのですが、説明によると2つあって、ひとつは多くの花が準備不足の不完全な状態で開花してしまったこと、もうひとつは、ミツバチが春先でまだ活発に動かなかったので受粉がうまくいかなかったため、ということだそうです。
その他、雹の被害や、今年大流行しているカメムシの食害なんかもあって、生産量激減、価格高騰となるようです梅干し買うなら今のうちかもしれませんよ。
心配されるのは、梅だけではないのではと思われること。大好きな桃、ただでも高くて高嶺の花ならぬ高値の果物、つづいてナシ、ぶどう、大丈夫ですかね。
降っても照っても大変、寒くても暑くても不作、出来すぎたら価格暴落、果物泥棒は出没するわ、農家さんの苦労に同情は禁じえませんが、個人的には、B級品でも、C級品でもいいですから、安く沢山たべられますように。
ところで話変わって人間界の話。
少子化が懸念される今日この頃ですが、厚生労働省の発表によると2023年の合計特殊出生率(女性1人が生涯に生む子どもの推定人数)は1.20%と過去最低になったのことです。
経済的には豊かなはずの東京は0.99%という大変な数字になっており、金銭的なバラマキでは解決策にならないことを物語っています。こうしたなか、全国ダントツ一番の梅の産地として知られる和歌山県田辺市では、平均出生率が2を上回り、人口が増勢に転じています。
その原因を市長の真梅氏に聞いてみました。以下、市長の話です。
人間も梅と同じ、大器晩成と申します、未熟なうちに花を咲かせてはいけません。
そういうわけで、男女7歳にして席を同じうせず、市内の学校では厳格な男女分離をさせており、更に淫行禁止条例を制定、18歳になり晴れて花開くまでの男女交際を厳しく取り締まっています。
一方、ミツバチ作戦と言うプロジェクトをたちあげ、18歳以上の男女の出会いの場提供やマッチングサイトへの登録サービスを展開しております。
おかげで、18歳になると堰をきったかのように結婚する市民が増え、人口の増加につながったというわけです。
でも聞くところでは、マッチングサイトの登録料等で、誰かが甘い蜜を吸っているという噂です。