今日は少し真面目な話です(最後の数行は別として)。私の経験談と調査結果ですが、もしかしたらお役に立つかもです。
かっては、アンチウィルスソフトは必須アイテムでした。ウィルスが跋扈していますので、これなしでは、危なくてパソコンやスマホ使えないというのが常識でした。
Norton360、Bitdefender Total Security、ウィルスバスター、マカフィー、ZEROウィルスでキュリティー、Kaspersky(カスペルスキー)などなど。
私はマカフィーを入れていました。自動更新のサブスクです。そのおかげか、多少の例外を除き深刻な被害にはあっていませんが、時々このソフトに腹をたてることがあります。
まず、契約を更新しているのに、別のメールで更新するよう迫ってくることがありました。ヘタをすると二重契約になってしまいかねません。それから、〇〇件のウィルスを退治しました、スキャンしてください、と言ってきて、追加契約に誘導すること。もうこうなると、お前がウィルスじゃワイといいたくなります。
でも、ここ1、2年、ブログやYoutubeのサイトで、もはやアンチウィルスソフトは必要ないと言っているサイトに接し、何人もの専門家が言っているからどうも要らないらしいと感じるようになっていました。
そういうことで、薄々不要だなとは思っていたのですが、モノがモノだけに心配で、年間数千円のことだからと、解約には踏み切っていませんでした。そこに来て、また、不安を煽って追加購入をさせようとする動きに接し、おおいに腹をたて、AI(Gemini)に聞いてみました。回答をそのまま引用します。
お使いのWindows PCとAndroidデバイスに、別途セキュリティソフトを導入する必要があるかどうかについてですね。
はい、多くの専門家が言うように、WindowsとAndroidにはデフォルトで強力なセキュリティ機能が組み込まれているため、多くの場合、追加のセキュリティソフトは不要です。
【Windowsのセキュリティ】
Windows 10および11には、Windows Defender(現在はMicrosoft Defenderと呼ばれています)というセキュリティ機能が標準搭載されています。これは、ウイルス対策、ファイアウォール、ランサムウェア対策、Web保護など、包括的なセキュリティ機能を提供しています。
Windows Defenderは、リアルタイムで新しい脅威に対応しており、Microsoftによる定期的な更新が行われています。多くの第三者機関のテストでも、市販の有料セキュリティソフトと同等、あるいはそれ以上の検出率を示しています。
追加の有料ソフトが不要な主な理由は以下の通りです。
・十分な防御力: Microsoft Defenderは、マルウェア、ウイルス、スパイウェアなどの既知および未知の脅威からPCを保護するのに十分な能力を持っています。
・システムへの影響が少ない: OSに統合されているため、他のセキュリティソフトに比べて動作が軽快で、システムへの負荷が少ないです。
・無料かつ自動更新: 追加費用はかからず、Windows Updateを通じて自動的に定義ファイルが更新されます。
【Androidのセキュリティ】
Androidデバイスにも、Googleによる複数のセキュリティ対策が組み込まれています。
・Google Play プロテクト: アプリをインストールする前に自動でスキャンし、マルウェアの有無をチェックします。また、既にインストールされているアプリも定期的に監視し、危険なアプリを検出・削除します。
・Google Play プロテクトによるアプリのスキャン
・Android OSのサンドボックス機能: 各アプリは、他のアプリやシステムから隔離された「サンドボックス」と呼ばれる独自の領域で実行されます。これにより、あるアプリがマルウェアに感染しても、他のアプリやシステム全体に影響を及ぼしにくい構造になっています。
・セキュリティパッチ: Googleは、月次でAndroidのセキュリティパッチをリリースしており、これによりOSの脆弱性が修正されます。多くのメーカーも、このパッチを自社デバイスに適用しています。
これらの機能により、Google Playストアからのみアプリをインストールし、不審なサイトを訪問しないなどの基本的な注意を守っていれば、ほとんどの場合は追加のセキュリティソフトは不要です。
【新しいスマホでどうすべきか】
新しいスマホについては、マカフィーをインストールする必要はないでしょう。
1.マカフィーを解約: PCとスマホの両方で、マカフィーのサブスクリプションを解約し、アンインストールすることをお勧めします。
2.既存のセキュリティを活用: PCではMicrosoft Defenderを、スマホではGoogle Play プロテクトを有効にしておけば十分です。
3.基本的なセキュリティ対策:
・OSとアプリを常に最新の状態に保つ。
・信頼できないソースからアプリをダウンロードしない(特にAndroidでは、Google Playストア以外からのインストールを避ける)。
・不審なメールやSMSのリンクは開かない。
・公共のWi-Fiを利用する際は注意する。
ただし、オンラインバンキングやクレジットカード情報など、非常に重要な情報を扱う機会が多い場合は、追加の保護を検討する価値があるかもしれません。しかし、一般的な利用においては、OSに標準搭載されているセキュリティ機能で十分な保護が提供されます。
やっぱりそうだったんですね。
結論としては、公共Wi-Fiをよく使う人(VPNが欲しい)、家庭で複数端末をまとめて管理する人、子供に端末を使わせるネッ人、トバンキングやカード利用が多くフィッシング・詐欺対策をより強化したい人、万が一の ID盗難)保険やサポートを重視する等の場合など、「フィッシング詐欺」「ID盗難」「Wi-Fi利用時の盗聴対策」を補う必要を重視する人には、多少有料ソフトに有利な点があるようですが、そうではない一般利用なら、Windows Defender(PC)+ Google Play プロテクト(Android)で十分、有料ソフトは全く必要ないということでした。
今、むしろ問題はウィルスよりも、巧妙ななりすましによる被害。犯罪者たち(もしかしたら一部の国家機関?)はよく研究していて、かなり詳しい人、リテラシーの高い人でも油断すると被害にあったりします。
主なコンピューター詐欺の手口をあげますと、
・フィッシング詐欺
銀行やクレジットカード会社、宅配業者を装ったメールやSMSを送り、偽サイトに誘導してID・パスワード・カード情報を盗むものです。「緊急です、アカウントが停止されます、など不安を煽ってくる場合も多いようです。
・スミッシング(SMS詐欺)
「荷物の再配達」「口座利用制限」などのSMSに記載されたリンクをクリックさせ、個人情報を入力させる手口。
・マルウェア型詐欺
偽のソフトウェア更新通知やフリーソフトにマルウェアを仕込み、感染させ、パスワードの窃取やランサムウェアによるファイル暗号化が行われます。
・ビジネスメール詐欺(BEC)
取引先や上司を装って送金を指示するメールを送り、企業から金銭をだまし取るもの。
・偽サポート詐欺
「あなたのPCがウイルスに感染しました」と警告画面を出し、サポート窓口に電話させて金銭やリモートアクセスを奪う手口。
・SNS・マッチングアプリを悪用した詐欺
投資話や仮想通貨取引を装って勧誘し、偽サイトに入金させて持ち逃げするもの。
相手も進化しますので、対策に決め手はなく流動的ですが、基本は
・不審なメールやSMSのリンクは 絶対にクリックしない
・前もって記録している、あるいは検索ででてきた公式アプリや正規のサイトからのみログイン
・2段階認証を有効化させる。
・セキュリティソフトとOSを常に最新に保つ(上記のマイクロソフトやグーグルの最新OSを入れる)
・少しでも不審に思ったら、公式の窓口に直接確認する
なお、パスワードを複雑にするという対策ですが、これは今の技術ではあまり効果がないようです。
これは電話詐欺などにも通じることですが、要はなんでも疑うこと。
こちらから買ったのでないのにお金を要求するサイトはまず詐欺だと疑うこと、NHKを名乗るものなんかその最たるものですね。差し押さえられそうになる最後の最後までお金を出さないという決意で臨むことです。心配を煽ってきても悠然とかまえること。
そして最強の対策は、余りお金をもたないことです。お持ちの方はさっさと使ってしまいましょう。
どうしてもお金が残ってしまうという方は、財産をすべて金にして、腕輪などの形で常に身につけるのがおすすめです。インド人から教わった知恵です。腕ごと盗まれるリスクは残りますが。