11日、ノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が選ばれました。
何人かの有力候補者を擁しながらもしばらくノーベル賞受賞がなく、元気なかったのですが、政治的な色彩の強い賞とはいえ待ち望んだ受賞、よろこばしいことです。
一方、韓国は、経済成長著しくひとりあたりGDPでライバル日本を抜くと意気軒昂でしたが、ノーベル賞受賞がないのが不満の種、なんでも自称「韓国が発祥」の我が国なのに、おかしい、と不満でしたが、そうした折、韓江(ハン ガン)さんが文学賞を受賞、日本ざまみろ、村上春樹ざまみろ、と溜飲を下げていたのですが、今回の日本受賞で、一夜のマウントとりに終わりました。
ノーベル賞については日本頑張っています。2023年時点でのノーベル賞(自然科学分野)の国別ランキングは、
1.米国277 2.英国85 3.ドイツ73 4.フランス38 5.日本25
2001年以降のランキングでは
1.米国82 2.日本19 3.英国17 4.フランス13 5.ドイツ10
と日本、結構健闘しています。
もっともこの数字、ちょっとズルがあって、南部陽一郎氏、中村修二氏、真鍋淑郎氏などアメリカ国籍取得の「もと日本人」も日本に計上しています。日本の研究環境の貧しさに音をあげて米国移籍した人が受賞しても、複雑な気持ちです。
それに気になるのは、2022年、2023年、2024年と受賞がないこと。日本の科学技術力の衰えが心配されています。
何しろ、自他とも日本一と言われ、予算も最も潤沢な東京大学でも、世界ランキングでは28位で、同じアジア圏でも中国(12位に清華大学、13位に北京大学)、シンガポール(17位にシンガポール国立大学)に遅れをとっています。
お金はなくても勤勉で向学心に負けを取らない研究者もたくさんおられるので、我が国はイグノーベル賞の常連、そういう潜在力はまだまだあるのですから、教育や研究にしっかり投資して、成果が国益に跳ね返るようにしていただきたいものです。
ということで、自然科学分野はともかく、なにはともあれ平和賞、よかったね、です。
ただ、国内でこれを政治利用しないでね。
ノーベル賞は文学や生理学、平和、物理学、化学、経済科学などの分野で、人類への卓越した貢献が認められた人物に贈られるものですが、我が国としては、若干の寄付を添えてノーベル財団に料理賞の新設を提案しております。
医食同源、人類の健康に資するだけでなく、文学に劣らず大きな喜びを与え、平和にも寄与する食、賞がないほうがおかしい。
日本料理が世界遺産に登録され、世界中の料理が集まり、安く美味しく食べられる日本は、食の宝庫。ノーベル料理賞だったら、アメリカやイギリスには絶対負けないはず。
めずらしく中国とも仲良く手を携え、ぜひとも実現させてください。