少し前の新聞に、葬儀会社が遺体を取り違えて火葬するトラブルが相次いでいるという記事が載っていました。
採り上げられている事例は、名古屋市の業者で、遺体の足首につけられている氏名タグのフルネームでの確認を怠り、同姓別人と取り違えたというもの。この会社は、1年前にも埼玉県越谷市でも同様の取り違え事件をおこしており、いずれも遺留品がおかしいので遺族が気づいたもの。
たまたま発見された背景にはもっと沢山の取り違えがひそんでいるかもしれません。
この業者の杜撰さは責められるべきですが、ヒューマンエラーの背景には、24年の死亡数は20年の160万人と20年で1.6倍にも増えて火葬場が不足、順番待ちが生じていること、加えて、葬儀を行わず遺体を火葬する「直葬」が増加し、葬儀会社が一時的に保管する遺体が増えていることもあるようです。
人間の尊厳、人それぞれとは言え、多くは長年生きてきた人生の末路、おろそかにしてはなりませんが、係員にしてみれば、やたらと忙しい上に、遺体の足をじっくり見るなんて楽しい仕事ではないので足首のタグなんて、じっくり見ちゃいられませんわいな、てなことでしょう。
もちろん葬儀会社もQRコードやICタグなどを導入、対策に努めていますが、我々としても自衛策をとっていったほうが良いでしょう。
対応案を考えてみました。
・愛犬に見守りをお願いする。遺体安置所は寒いのでわんこには酷なので、入口で待機してもらう忠犬ハチ公を演じてもらうことになりますが、ヒューマンエラーならぬワンワンエラーも起こり得ますので万全ではありません。
・足にタトゥーをいれておく。 死にそうになって彫るのはつらいのと、皆が同じことをしては目立たなくなるのが難点です。
・耐熱の電波発信機を、入れ歯や体内に仕込んでおく。
・死んじゃえばおしまいよ、赤ん坊取り違えと比べたら被害は軽い、と割り切ること。
私の将来の「遺族」になるべき子どもに聞いてみました。
ー 心配しないで。散骨まで一式業者さんにお願いし、おあずけした段階でお別れしますので。
ま、そうだな。自分だってご先祖様は言うも及ばず、自分の父母のお墓参りだってろくにやっていないもんな。