嘘八百3千丈、またバカなこと考えた(別宅)

ヒマにあかせてバカなことばかり考えています。思いついたら何でも書き込む、内容の真偽は保証出来ません。「amebaブログ」と重複投稿中です。)

国際水争いのヤバさ

 

日本はみずほの国、全国に美しい田んぼが広がります。

水田にとって最重要なのが水の管理、くまなく用水路をはりめぐらせていますが、流れる水の量は限られているわけで、古来、暴力行為を伴う水争いが各地で発生してきました。

管理の行き届いた江戸時代は用水組合を結成して用水の分配ルールを定めたりしていましたが、時には水争いが発生、領主や幕府を巻き込んだ訴訟に発展することも珍しくなかったそうです。
関東地方での有名な例では、九十九里平野。ここの川は小さい割には灌漑面積が大きく、渇水時の水不足に劣らず排水不良により稲が腐るなどの被害も深刻で、近年にいたるまで水争いが絶えず、 明治27年には、栗山川(くりやまがわ)の水をめぐって両岸の農民2百数十名が、手に鍬、鋤、竹やり、日本刀、仕込杖などを持ち白装束を着て激突、2人の死者をだしています。
また、昭和8年の干ばつでは、ある農民が水利組合長を刀で切りつけたり、農民が大勢押しかけ村長宅から米を強奪したりというような話も残っています。

 

でも、これは国内の局部的な水争い。

我が国では集中豪雨、台風、大雪などの災害が頻発する反面、その恵みで全体としては水に恵まれています。それに四方を海に囲まれているので、国際紛争に発展することはありません。

 

一方、多くの国では他国と国境を接すしておりそうは行きません。

最近、トランプ氏が、メキシコに対して「水を盗んでいる」と非難、制裁・関税警告をしたというニュースが入ってきました。国境を接していると移民問題だけでなく色々トラブルがおこることは想像に固くありませんが、水争いまであるとは存じませんでした。

1944年に結んだ条約により、メキシコが国境のリオグランデ川から取水した水を5年間で約21億6000万立方メートル超、米国に送る旨取り決めていたのですが、メキシコは2024年に大規模な干ばつに見舞われ約束の1/3程度しか供給できない状態が続いていたためです。一方、この条約では米国もコロラド川の水を18億5000万立方メートルメキシコに送る義務があるのですが、この義務もはたされておらず、お互いまさに泥仕合の様相です。

 

こういう「水を盗んでいる」という話は、国際関係ではめずらしくなく、エジプトとエチオピア、トルコとイラク、中国とベトナム、他にも多くの2国間・多国間関係で、水の取り合いが起きています。背景にあるのは世界的な人口増、都市化、産業の増大ですが、異常気象で渇水が頻発していることが問題をおおきくしているようです。

 

そして、もっとタチの悪いのが、我らがお隣さん、中国。

今、中国はしきりにダムを作り、下流の国々ともめているようです。インドシナ各国は色々経済援助もらったりしているので、泣き寝入りがおおいようですが、ここに来て、中国政府がチベット自治区で総投資額は1兆2000億元(約25兆円)にのぼる世界最大となる巨大ダムの建設を始め、インドとの間の火種になること間違いなし。
チベット高原を源流とするヤルツァンポ川で中国からインド、バングラデシュを通って、ベンガル湾に流れていきます。この川に5つの水力発電所(雅下ダム)を建設し、三峡ダムの3倍の発電量を得、3億人分の年間使用量にを賄う計画といいます。ただでも国境紛争が絶えない両国、新たな火種になっています。


東南アジア諸国の主要な川の多くは、チベット高原(中国青海省雲南省)に水源を発しています。
まず、ラオス、タイ、カンボジアベトナムなど東南アジア5カ国を潤しているメコン川ベトナム北部に流れる主要河川ホン川(紅河)、ミャンマーとタイに流れるサルウィン川がそうです。(タイ、バンコックを流れるチャオプラヤ川はタイ国内に水源があります。)

インドについても、インドやパキスタンを流れるインダス川も中国領チベット別途自治区に水源があります。また、インドの聖なるガンジス川の本流は、ヒマラヤ西部のインド領に水源がありますが、大型支流のサトレジ川の源流はこれもチベットです。

 

各国との水争いの火種はつきません。


水争いが火種というオソマツですが、実はこれだけではなく、もしかしたら日本にも影響するかもしれないヤバいはなしがあります。

 

中国が2025年までに国土の約6割の地域で人工降雨・降雪を実施できる体制を構築する計画を発表しています。

人工降雨は「クラウド・シーディング」と呼ばれ、航空機やロケット、地上からの発煙炉などを使って、雲の中にヨウ化銀などの化学物質を散布し、雨粒の核となる粒子を作ることで雨を降らせる仕組みですが、当然近隣国への影響も無視できません。 実際に、インドのメディアでは中国の気象制御計画に対する反発が報じられたり、イランの軍事組織幹部がイスラエルを「雨雲を盗んでいる」と非難した事例もあるそうです。

 

こうなると気象兵器、日本だって心配です。常に中国の方から偏西風がふいてくるのですから。

 

でも、ご安心ください。日本は神の国、守られています。

北陸地方に大雪が降る仕組みは、シベリア大陸から日本列島に向かって冷たく乾いた北西の季節風が吹き付け、これが日本海を渡る際に海面から水蒸気と熱を供給されて雪雲に成長、東北地方の南北に連なる奥羽山脈などの高い山々にぶつかって上昇することで、大量の雪を降らせるというものです。

 

それどころか、我が国ではもっと別の形で気象兵器を開発しています。

台風の進路をコントロール、直撃を避け、必要な水分だけを抜き取って残りを大陸にいかせる技術を開発しているそうです。

こうなると台風は元寇以来の神風ですね。